アート・美術展/アート・美術展関連情報

「アートで国際交流」する意義と見えてきた課題

日本各地でアートイベントや展覧会が開かれています。よく見てください、出品アーティストはほとんど日本人!それは悪いことではないですが、アートは世界共通のもの。今回はスイス人と日本人の交流展を題材に、アートでの国際交流を紹介します。

藤田 千彩

執筆者:藤田 千彩

アートガイド

日本へ海外の文化を紹介したり、その逆であったり、国際交流はさまざまなジャンルで行われています。今回は、アートで国際交流を行う現場にお邪魔しました。


日本・スイス国交樹立150周年記念年をきっかけに

日本・スイス国交樹立150周年ロゴマーク

日本・スイス国交樹立150周年ロゴマーク

今年2014年は「日本・スイス国交樹立150周年記念年」

スイス映画の上映会、スイス人作曲家によるコンサートを日本国内で上映・上演しています。アート方面では、日本人アーティストとスイス人アーティストによる展覧会やトークを実施。こうした記念年をきっかけに、お互いの国の文化交流、人的交流を行うことで、さらなる理解を深めているのです。


「songs for a pigeon」

10月下旬から12月上旬までは、東京都内を中心に全国のギャラリーやアートスペースで「songs for a pigeon」というプロジェクトが続いています。

アートプロジェクト「songs for a pigeon」チラシ

アートプロジェクト「songs for a pigeon」チラシ


 
このプロジェクトは、神奈川県出身でスイス・バーゼルにゆかりのあるアーティストの東亭順(あずまてい・じゅん)さんを中心に、スイス人が日本でアーティスト・イン・レジデンスしたり、スイス人アーティストやスイス在住の日本人アーティストなどによるグループ展やワークショップ、スイスゆかりの建築家とのトークといったプログラムを展開するもの。

東亭さんがこのプロジェクトを企画したのは、スイス・バーゼルに住んでいた経験から、「スイス人アーティストを日本に紹介したい」と思ったことから。

「極東の島国の日本とヨーロッパの中央で多言語のスイスでは環境も歴史もまったく違います。だけど、時間に正確、目立つことを良しとしない、町がきれい、など似ている部分が多いんです。その日本とスイスのことをアートの視点で紹介したらどうだろう、と考えました」と東亭さんは理由を話します。
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