感じの良い接客とは? 3つの仕草のポイント
感じの良い接客とは
実は、その秘密はちょっとした仕草にあるのです。ここでは接客のプロCAも実践する「なぜか感じのいい人」に共通する「3つの仕草の秘密」について、紹介していきます。
感じの良い接客の秘密その1:身体の向きが違う!
身体の正面を相手に向ける!
感じのいい人は必ず、身体ごと相手の方に向く「正対」というポジションを取っています。本人にはそのつもりがなくても顔だけ向きを変えて話すと「面倒くさいのかな?」という印象を与えてしまいます。
急に話しかけられたときも顔だけ相手の方を向いて話すのではなく、身体ごと相手の方を向くことで丁寧な印象がグンとアップします。
CAは機内でのお食事やお飲物サービスでカートをひいている場面でも、お客様に「お飲物はいかがですか」とお伺いするときにはカートの方ではなく身体ごとお客様の方を向き正対のポジションを取るようにと厳しく指導されます。忙しい中その都度身体ごと動かすのはひと手間多くかかってしまい大変なのですが、無意識のうちに丁寧で誠実な印象を与えることができます。表情と違って遠くからでも分かりやすいので、周囲の人からの印象もアップします。
感じの良い接客の秘密その2:指先が違う!
指先まで気を抜かない!
- 場所を案内するときは、指先は閉じ自然な丸みを帯びた手で指し示す
- カップを置くときは、小指を先にテーブルにつけ音が立たないようにする
- 物の受け渡しの際は、両手が基本。位置的な問題でどうしても片手になってしまうときもなるべくもう片方の手を近くに添え丁寧さをプラス
- 渡した後もすぐに手を引っ込めるのではなく、余韻を残しながらゆったり戻す
「いちいち面倒くさい」と思われるかもしれませんが、慣れればそれが自然な状態になります。CAも訓練で何度も繰り返すうちにだんだんと身に付いていき、「仕草が美しい」という印象を与えられるようになっていくのです。
感じの良い接客の秘密その3:アイコンタクトが違う!
ラストアイコンタクトを忘れない!
特に重要なのが別れ際。「ありがとうございました」「さようなら」とお辞儀をした後、最後にもう一度ちゃんと相手の目を見ていますか? お辞儀をして目線をそのまま下に向けたままクルリと向きを変えて立ち去ってしまう場面をよく目にしますが、非常にもったいないなと感じます。恥ずかしいだけかもしれませんが、これでは「早く立ち去りたい」という印象に取られてしまいます。
心当たりのある方は試しに今度お辞儀の後もう一度目線を相手に向けニコッと微笑んでから立ち去るようにしてみてください。印象がだいぶ変わる上、自分自身の気分も明るくなるはずです。これはCAの世界でも「ラストアイコンタクト」と呼ばれ、非常に大切にされていることの一つです。
いかがでしたでしょうか。「なぜか感じのいい人」の「なぜ」にはしっかりとした理由が隠されているものです。ほんの1cm、1秒の違いが好感度を左右します。どれもちょっとした心がけでできることばかりなので今日からぜひ取り入れてみてください。
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