ミュージカル/注目のミュージカルレビュー・開幕レポート

結果発表!劇団四季『アラジン』オーディション(3ページ目)

15年5月の開幕にむけて始動した劇団四季の『アラジン』。このページでは刻々と記事を追加していきますが、今回は11月17~18日に行われたオーディションの模様をレポート!1500通の応募の中から書類審査、予選を勝ち抜いたなかには意外な顔も予想通りの顔もあり、アメリカ側のスタッフを迎えた公開オーディションは、手に汗握るものとなりました。*結果が発表されました!*

松島 まり乃

執筆者:松島 まり乃

ミュージカルガイド

『アラジン』製作発表記者会見レポート(2014.9.29)

ウォルト・ディズニー・カンパニー・アジアプレジデントのポール・キャンドランド氏、『アラジン』日本版制作チーム代表の加藤敬二さん。特製ランプは「ずしりと重いです」と加藤さん。(C) Marino Matsushima

ウォルト・ディズニー・カンパニー・アジアプレジデントのポール・キャンドランド氏、『アラジン』日本版制作チーム代表の加藤敬二さん。特製ランプは「ずしりと重いです」と加藤さん。(C) Marino Matsushima

9月29日、記者会見開始の少し前に到着すると、会場は既に満員。記者たちの熱気がたちこめるなか追加で並べられた椅子に座ると、間もなく会見が始まりました。まずは劇団四季の吉田智誉樹社長、ウォルト・ディズニー・カンパニー・アジア プレジデントのポール・キャンドランド氏、日本版製作チーム代表の加藤敬二さんによる挨拶です。(速記が細部で追い付かない部分がありましたので、要旨としてお読みください。)

日本版『アラジン』はブロードウェイに続き世界最速上演!


吉田智誉樹さん 「これまで劇団四季は『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』『リトルマーメイド』の4作品でディズニーとの関係を築いてきました。今回5作目となる『アラジン』は世界最速の海外版となります。

『美女と野獣』の開幕以来、20年間で日本においては1600万人、日本人の10人に一人がディズニー・ミュージカルを観てきました。現在も東京では16年目の『ライオンキング』、今でもほぼ完売の『リトルマーメイド』、名古屋『美女と野獣』大阪『ライオンキング』と4本のディズニー・ミュージカルが上演中です。

また、今回の訳詞はかつて劇団四季に在籍し、最近は『アナと雪の女王』の訳詞を担当された高橋知伽江さんが手がけます。この作品から劇団四季の A Whole New World(新たな世界)が始まります」

ポール・キャンドランドさん
 「(すべて日本語でのスピーチ)みなさま、こんにちは。本日はお忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。ディズニーと劇団四季さんは長い間のパートナーで、日本は(ディズニー作品が)最も成功しているマーケットの一つです。それも四季さんの素敵な舞台のおかげと存じます。『ライオンキング』はノンストップロングラン16年を達成、これはブロードウェイに続く記録です。

James Monroe Iglehart as genie in ALADDIN. Photo by Cylla von Tiedemann (C)Disney

James Monroe Iglehart as genie in ALADDIN. Photo by Cylla von Tiedemann (C)Disney

『アラジン』は映画版をもとに今年ニューヨークのアムステルダムシアターで開幕しました。ジーニー(のコミカルな芝居)に笑い、アラジンの歌にわくわくし、何度も変わる、(華麗な)コスチュームにご注目いただける作品です。私も初めて観たとき、何度も観たいと思いました。

劇団四季はブロードウェイ版に続く世界で2番目という速さでの上演を決めて下さいました。これまでのショーと同じように成功することを祈っています。アメリカで生まれたアラビアの物語が日本で成功しますように。最後にシューマーカーからの劇団四季さんへの感謝を申し上げます。この舞台『アラジン』は、3つの願いだけでなく、皆さんのすべての願いをかなえてくれるでしょう(笑)」

加藤敬二さん 「今回、この作品に参加できることを光栄に思っております。日本でも大ヒットした映画がミュージカルになり、大変興奮しております。日本の多くの皆さんもそうではないでしょうか。本作でディズニーはコメディに挑戦し、成功しています。私もニューヨークで何度も観ましたが、これでもかというくらい楽しい作品に仕上がっています。その明るさをしっかり再現しながらも、日本人の心情に沿うような舞台にすべく、様々なプランを検討しています。今回は11月にオープンオーディションを予定しており、オリジナル演出家で12年に『ブック・オブ・モルモン』でトニー賞を受賞したケイシー・ニコローさんも参加する予定です。日本の演劇史の新たなページになるよう、努めて参ります」

この後、広報の方より開幕日、オーディション開催についての説明(後日劇団四季HPなどで発表されるとのことです)があり、プロモーションVTRの紹介が。2分ほどの短いVTRながら、作品の華々しさ、楽しさが伝わる内容でした。
Courtney Reed as Jasmine and Adam Jacobs as the title character in ALADDIN. Photo by Matthew Murphy (C) Disney

Courtney Reed as Jasmine and Adam Jacobs as the title character in ALADDIN. Photo by Matthew Murphy (C) Disney

続いては質疑応答。様々なメディアから、製作面、作品内容、オーディションなど多岐にわたる質問が寄せられました。

――今回は世界最速の『アラジン』海外公演とのことですが、上演決定の決め手になったのは何だったのでしょうか?

吉田さん 「ブロードウェイで本作を7回観ましたが、非常にゴージャスでビジュアルも豊か、ディズニーの良さが凝縮されているコメディだと感じました。一刻も早く日本の皆さんに御覧いただきたいと思ったのです」

*次ページでこれ以降の質疑応答の模様をお伝えしています*


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