本格的なフランスブラッスリーへのこだわり
お店での小場佐さん
小場佐:今までの飲食の仕事で培った経験を最大限に活かせる場所を作りたかったからです。これまでに、いろいろなポジション(バーカウンター・調理・サービス等)を経験してきたのですが、東京のAux Bacchanels (オーバカナル)で初めてgarçon(ギャルソン/給士係)職を経験し、その奥深さに魅了されました。地元の神戸でギャルソンとして働きたかったのですが、フランスのシステムをしっかりと踏襲していると思える店がなかったため、自分で出店することを決めました。
ガイド:日本とフランスを比べると、給仕という仕事に対する評価は日本では恐ろしく低いですよね。いわゆるフランス風のgarçonというスタイルへのこだわりについてもう少し詳しく教えていただけますか?
小場佐:フランスのブラッスリーでは、性別、年代を問わず様々なタイプのお客様がお店での時間を自由に楽しんでいます。そして、そのような方たちのそれぞれの「楽しみ方」を、より活き活きとさせるのがギャルソンの腕の見せ所と考えています。人と人が一つ所に寄り合えば、知り合いでなくてもごく自然に会話や議論が始まるフランスのように、ちょっとしたコミュニケーションを楽しんでいただきたいという思いがあります。
ガイド:そうした思いがフランス語学習のきっかけにもなったわけですね。
小場佐:ええ、フランスの文化的要素に惹かれていましたし、文化の基本は言葉だと思いました。
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