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3階建て住宅で暮らす/3階建て住宅の基礎知識&ノウハウ

親・子世帯双方にメリットのある3階建て二世帯住宅

3階建て住宅は、二世帯住宅との相性がとてもよいことがわかっています。実際に、3階建ての4割は二世帯住宅であるというデータもあります。今回は、なぜ3階建ては二世帯住宅に向いているのか、3階建て二世帯住宅のメリットと、注意点についてお話しましょう。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
西野 功市郎

執筆者:西野 功市郎

3階建て住宅で暮らすガイド

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3階建てで二世帯住宅を建てることのメリット

3階建てで二世帯住宅を建てることのメリットは、大きく分けて2つあります。

1つめは、床面積を広くとれることです。
二世帯住宅は居住者が多くなるので、その分、広さが求められます。狭い土地でも広く建てられる3階建てはこういったケースにぴったりで、希望通りのプランが実現しやすいという側面があります。

2つめは、階数が多くなるため、各世帯の独立性を高められることです。
フロアが異なることで、親世帯、子世帯空間それぞれのプライバシーを確保することができるでしょう。

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デメリットの「縦移動」は、工夫次第で軽減できる

一方、デメリットとして挙げられるのは、階数が多くなり建物が上に伸びるため、縦移動(上下移動)の負担が増えることでしょう。
これについては、プランニングの初期段階から、暮らし方や生活習慣をよく考えて、負担を軽減させるための工夫をすることで解決できると思います。

縦移動解決のために私が時々ご提案するプランは、LDKのあるフロアに、ファミリークローゼットや家族ロッカーなどの収納を用意する、というものです。
3階建ての2階にLDKがある場合、このフロアに洗濯機置場とファミリークローゼットを設けます。そうすることで、「洗濯をする場所からベランダに移動して洗濯物を干す」→「乾いた洗濯物を取り込んで畳む」→「畳んだ洗濯物をしまう」という一連の動作がワンフロアで完結します。これにより、上下階に移動する負担を軽減できるというわけです。

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また、ホームエレベーターを設置することで、実際の縦移動を容易にするというのも、よい解決策です。ホームエレベーターがあれば、1階と3階の実質的な距離がぐっと縮まり、人の移動だけでなく、重いものを持って移動するのも非常に楽になります。ホームエレベーターはやはり、価格が気になるところですが、最近では低価格化が進み、100万~150万円程度の商品も見られるようになってきました。ひと昔前では贅沢品と考えられていましたが、手ごろな価格の商品も多くなり、最近では設置する3階建て住宅が増えています。

3階建て二世帯の基本的ゾーニング

3階建て二世帯住宅は、家事動線をまとめるなどの暮らし方を工夫することで、二世帯がより快適に暮らすことができます。そのためには、3フロアのゾーニングをどうするか、そして、親世帯、子世帯、共用部分をどのようにゾーニングするかが鍵になってきます。

3階建て二世帯住宅のゾーニングの基本パターンは4つあります。

【パターン1】 1階を親世帯が使い、2階3階を子世帯が使う
これが一番多いパターンです。
道路からのアクセスも容易な1階に親世帯が暮らすのは、加齢で足腰が弱くなった場合なども考えると、最も道理にかなったスタイルだといえるでしょう。
親世代の中には、なるべく地面に近いところに住みたい、あるいは庭が目の前にある暮らしがしたい、といった要望も多くあります。また、もし要介護となった場合でも、介護車両がすぐアクセスできることもポイントです。
ほかにも、将来的に賃貸化しやすいという側面もあります。

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屋根を屋上にすることも可能です

子世帯にとっては、2階3階という、眺望や日当たりといった環境がよいところで暮らせるメリットがあります。ヘーベルハウスでは、屋上に庭が設けられるので、子世帯も庭のある暮らしを楽しむことができます。

 
【パターン2】 親世帯が上階、子世帯が下階
パターン1の逆で、3階に親世帯が暮らし、1階と2階を子世帯が使うことになります。親世帯が、3階の日当たりのよい場所で暮らしたいという要望が強かったり、共働きの夫婦などで、子世帯が日中ほとんど家にいなかったりすると、このパターンが選択されることが多いようです。
この場合、階段だけだと1階にある玄関までの上下移動の負担が大きくなるので、ホームエレベーターを設置することが多くなります。また、庭にこだわりのある親世帯の場合は、3階で暮らしつつ、すぐ上の屋上に庭を設けるケースもあります。これも、屋上利用が可能なヘーベルハウスだから実現できるプランです。

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【パターン3】 縦に分割 
1つの建物を、縦に二分割します。この場合、親世帯の縦移動が多くなってしまうので、ごく稀なゾーニングではありますが、建物を2つに分けることにより、世帯間の独立性は高まります。

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【パターン4】 親世帯が暮らす既存の建物の横に、子世帯の住宅を新築
この場合は、親世帯の敷地の中に建設するので、土地購入費用が不要の場合が多く、全体の予算が抑えられることが何よりのメリットです。
また、全く別の建物になるので、縦分割のパターンと同じように独立性も高くなります。

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以上が3階建て二世帯住宅のゾーニングの基本パターンです。大まかな分類は、この4つになりますが、それぞれのパターンを応用したゾーニングもあります。


基本パターンを応用したゾーニング

【応用パターン1】 親世帯が1階と2階の一部を使う
親世帯のスペースがワンフロアでは足りないため、2階の一部を使うパターンです。1階だけでは親世帯の日当たりがよくない場合など、部屋の一部を2階に設けたり、吹き抜けをつくることで1階に光を導き、日当たりをよくすることができるわけです。
また、物干し場など、家事作業の一部ができるスペースを2階に設ける場合もあります。

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【応用パターン2】 1階の一部のみを親世帯が使う
親世帯が1人の場合で、1階のスペース全てを使うには広すぎるというとき、このようなプランを採用することがあります。

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【応用パターン3】 1階と3階の一部を親世帯が使う
1階全部に加え、「離れ」のように3階の一部を親世帯が使います。このケースでは、親世帯も、1階と3階のそれぞれのよい所を享受できるというメリットがあります。
親世帯にとっては、3階の良好な日当たりや眺望と1階のアクセス性のよさの2つのメリットを受けられます。また、3階に離れを設けた場合、1階とは環境が全く異なる場所を手に入れることになり、1つの住戸内で気分転換ができるという利点も得られます。このゾーニングの場合は、利用するフロアが離れているので、各階の移動にはホームエレベーターがあると便利でしょう。

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次ページでは、二世帯住宅を建てた時のメリットなどをおさらいしてみましょう>>


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