大学生の奨学金/申込み時や返済時の注意点・落とし穴

奨学金の落とし穴対策~教育ローンのポイント~(2ページ目)

奨学金の支給開始は大学進学後となっています。これは高校時代に予約採用で申し込んでいても同じです。しかしながら、入学金や前期分授業料など入学前にかなり大きなお金を納めなくてはいけません。今回は入学前に必要な納付金対策として教育ローンのポイントについて解説いたします。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


教育ローンのポイント(1) ~お勧めは国の教育ローン~

教育ローンを考えるのならば、まずは国の教育ローンから検討することをお勧めします。

民間の教育ローンの融資条件では「年収○○○万円以上」となっていますが、国の教育ローンでは逆に「○○○万円以下」となっているほか、勤続年数が3年未満の方を対象にするなど、民間のローン審査ではマイナス評価となる家庭も対象にしています。

さらに、民間のものと比べて“利息が低く”“母子家庭や経済的に厳しい家庭にはさらに利息を低くしたり、返済期限を延長する”など、国の教育ローンは利用者の事情に配慮した内容となっています。

解説画像

国の教育ローンの内容



国の教育ローンの審査の注意点 ~日常の家計計画が重要~

国の教育ローンにも当然審査があります。

では審査担当者は融資希望者の何を判断材料にするのか? ずばり、それは社会人としての日頃の生活態度と言っていいでしょう。

国の教育ローンの審査では、過去半年間の家賃や公共料金などの支払い状況を示す書類(通帳のコピーや領収書)の提出を求められます。

もし、そこで滞納や納付の遅れが見つかると、対象条件内の家庭であっても審査が通らないことがあります。

したがって、国の教育ローンを利用するならば、少なくとも申請の半年以上前からは、キチンとした家計計画を実行し続けることが大切です。

日本政策金融公庫は支店が多くあるわけではないので馴染みが薄いかもしれませんが、国の教育ローンは、公庫のホームページからも申し込むことができるので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

日本政策金融公庫 「国の教育ローン」 Webページ 

続いて、最近増えている大学提携ローンと利息補給制度について解説いたします。
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