ソ連のテクノポップ・バンド～フォルム(3ページ目)

セカンド・アルバム

1987年のセカンド・アルバム『За неделю до свадьбы (結婚式の前の週)』というアルバムの中には、縦ノリのピコピコ全開のテクノポップ曲が収録されています。その名も、「Компьютер (コンピュータ)」！ 1985年からのペレストロイカの効果なのでしょうか？

Компьютер (コンピュータ) (YouTube)

そして、解体への道

フォルムというバンド自体は、これ以降も1994年まで継続しますが、この頃にマラゾフとナザロフの間に不協和音が流れ、ナザロフとサルトィコフは、エレクトロクルブ(Электроклуб)へ移籍します。代わって、アウクチュオン(АукцЫон)というバンドから新ヴォーカリスト、セルゲイ・ラゴージン(Сергей Рогожин)を迎え、バンドメンバーは一新されました。主にキーボード担当のウラジミール・サイコ(Владимир Сайко)がソングライティングを手がけ、1988年にアルバム『Никто Не Виноват(誰のせいでもない)』をリリース。
そして、最終的には、ラゴージンとサイコの二人だけになり、アルバム『
Черный Дракон (ブラック・ドラゴン)』が実質的にフォルムとしてのラスト・アルバムとなります。残念ながら、初期のフォルムの衝動はなくなっています。

Ревность(嫉妬) (YouTube)