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五輪でスポーツに注目!海外にも強いアシックス(3ページ目)

2020年、東京での五輪に向けスポーツ関連消費が活発になると考えられます。スポーツシューズ・ウェアに力を入れているアシックスの業績は五輪に向けて伸びるのでしょうか?国内での競合「ミズノ」と比較してみましょう。また、今後の海外展開と成長余地はどのくらいあるのでしょうか。世界No.1のナイキに迫ることはできるのか、今後の成長に期待です。

日根野 健

執筆者:日根野 健

公認会計士ガイド

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海外への展開と成長余地は?

国内ではミズノに圧倒的な差をつけているアシックスですが、世界に眼を転じてみましょう。世界のスポーツ・フィットネス市場におけるNo1は、ナイキ(米)です。次いで、アディダス(独)、プーマ(独)そして4番目にアシックスがきます。

世界No1のナイキの2013年5月期の売上高は約2兆5000億円でした。アシックスの売上高は2600億円でしたから、ナイキはアシックスの10倍ほどの規模です。
【図3undefinedナイキの売上高とアシックスの売上高】

           【図3 ナイキの売上高とアシックスの売上高】

ネガティブに捉えるならば、世界市場でアシックスは全く歯が立っていない、とも言えますし、ポジティブに捉えるならば、世界においてまだまだ成長の余地がある、とも言えます。売上高が10倍になる可能性もあるのですから。

それでは、アシックスの海外展開は順調に進んでいるのでしょうか?
【図4undefinedアシックスの海外売上高の推移】

            【図4 アシックスの海外売上高の推移】

アシックスの海外売上高はこの10年で2倍以上に増加しています。また、営業利益の70%以上を海外で稼ぎ出しており、海外展開は順調に進んでいると言えそうです。

巨大な市場が広がる海外に、スポーツシューズを武器にして展開するアシックス。スポーツシューズをきっかけに、スポーツウェアなどのシェアも拡大し、世界No1のナイキをいつの日か超えてほしいですね!ちなみにアシックスは、2016年3月期の目標として、売上高4000億円以上、営業利益率10%以上を掲げています。(売上高4000億円で営業利益率が10%ならば、営業利益は400億円となります。)

直近の決算における売上高が2600億円、営業利益が186億円でしたから、実に売上高は53%増、営業利益は115%増という野心的な目標です。

もしこれが実現できるならば、今の株価は決して割高とは言えないでしょう。そして、この売上高が実現したとしても、まだ世界No1のナイキの2割ほどの大きさです。

その先、東京五輪が開催される2020年にはどこまで成長しているのでしょうか?
アシックスの活躍を応援したいと思います!

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