株・株式投資/決算書からチェック!気になる銘柄の株価

五輪でスポーツに注目!海外にも強いアシックス

2020年、東京での五輪に向けスポーツ関連消費が活発になると考えられます。スポーツシューズ・ウェアに力を入れているアシックスの業績は五輪に向けて伸びるのでしょうか?国内での競合「ミズノ」と比較してみましょう。また、今後の海外展開と成長余地はどのくらいあるのでしょうか。世界No.1のナイキに迫ることはできるのか、今後の成長に期待です。

日根野 健

執筆者:日根野 健

公認会計士ガイド

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五輪でチャンスのある銘柄は?

2020年、東京で五輪が開催されますね!
それに向けて、多くの企業、個人がさまざまな形でお金を使うと考えられています。ひとつはインフラ投資。建設業の会社にとっては大きなチャンスが訪れることでしょう。大手ゼネコン、大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>にはビジネスチャンス到来です。

また、スポーツ熱が高まることで、スポーツ関連消費が活発になることも期待できますね。五輪で盛り上がる種目のひとつが陸上です。100mやマラソンなど、世界中が注目します。そうでなくても今、ランニングがブームです。ランニングに不可欠なのは、ランニングシューズとランニングアパレル。そんなランニングシューズとランニングアパレルに力を入れているアシックス<7936>を取り上げます。

 着実に成長する業績と株価。「オニツカ」ブランドも健在!

アシックスは、鬼塚喜八郎氏が1949年に鬼塚商会を改組し鬼塚株式会社として設立しました。このころからスポーツシューズ専門メーカーを目ざしてバスケットボールシューズのほか、スポーツシューズの開発・生産・販売をスタートしました。

1977年には商号を今のアシックスに変更しました。現在は、役員にも大株主欄にも「鬼塚」の名前は現われませんが、「オニツカ」ブランドは今も健在です。売上の70%超がスポーツシューズ類で、「アシックス」ブランドのシューズと「オニツカ」ブランドのシューズとがあります。

「オニツカ」ブランドのシューズは、特に海外で人気です。また、国内ではレトロでファンション性があり「アシックス」ブランドよりも高価格帯の商品として位置づけられています。

本社は兵庫県神戸市中央区。関西発の企業です。1964年に神戸証券取引所に上場し、その後、大証二部、東証二部にも上場し、現在は東証一部に上場しています。「オニツカ」ブランドを武器に、海外展開も積極的で売上高の60%超が海外に対するものとなっています。

国内においては、スポーツシューズ等に対する需要がそれほど大きく拡大するとは言えないなか、この10年間で売上高は1400億円(2004年3月期)から2600億円(2013年3月期)へと増加しています。また、経常利益も78億円から205億円へと増加しており、利益の増加を伴っています。

それに伴い、株価も着実に上昇してきています。
【図1undefinedアシックスのバリューチャート】

            【図1 アシックスのバリューチャート】


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