筋トレ・筋肉トレーニング/体幹トレーニング

自宅で出来るファンクショナルトレーニング……魅力とおすすめ種目

ファンクショナルとは直訳すれば、「機能的」という意味。関節や筋肉など、体の各部位に、本来の役割を思い出させ、眠っている運動能力を引き出します。体力が向上し、代謝もアップするファンクショナルダイエットをぜひお試しください。

森 俊憲

執筆者:森 俊憲

筋トレ・筋肉トレーニングガイド

「誰でもできる」ファンクショナルトレーニング!

誰でもできるファンクショナルトレーニング

誰でもできるファンクショナルトレーニング


子ども、大人、お年寄り、そしてプロのスポーツ選手まで、あらゆる年代や身体レベルの人たちが、自分の体の機能向上を目指して取り組める新しいトレーニング法、「ファンクショナル・トレーニング」。

以前の記事(今注目のファンクショナル・トレーニング)でもご紹介しましたが、その人気がじわじわと浸透し、フィットネスシーンでもその存在感は際立ってきています。そんな話題のファンクショナル・トレーニングについて、今一度くわしくご紹介しようと思います。
 
基本的に、畳一枚分のスペースさえあれば、自分の体一つだけでできる手軽さも継続につながるポイント

基本的に、畳一枚分のスペースさえあれば、自分の体一つだけでできる手軽さも継続につながるポイント

 
<目次>
 

ファンクショナルトレーニングの4つの魅力

まず、ファンクショナル・トレーニングの特徴について、あらためて説明していきましょう。ファンクショナル・トレーニングには、大きく分けて、以下のような4つの効果=魅力があります。

1.体力が向上し、生活習慣病も予防できる
ファンクショナルとは「機能的」という意味。関節や筋肉など、体の各部位に、本来の役割を思い出させ、眠っている運動能力を引き出します。その結果、効率よく、スムーズな動きが可能になり、体力が向上。また、代謝もアップし、メタボ予防効果も期待できます。

2.疲れにくい体になれる
そもそも、体の機能が低下するのは「体を動かさない」ことが原因。どこに行ってもエスカレーターやエレベーターがあり、ネットで簡単に欲しいものが手に入る現代社会では、体の機能が低下しやすいといえます。また、それがだるさや疲れやすさの元になり、さらなる不調を呼び込むことにもなってしまいます。

トレーニングを重ねて、体が本来のパフォーマンスを発揮するようになれば、柔軟性、可動性がアップし、体への負担が減るため、疲れにくく、不調知らずの体を手に入れることができます。

3.スタイルがよくなり、ダイエット効果がある
体の機能性を高めると、体のゆがみも改善され、スタイルがよくなります。たとえば、ぽっこりお腹は、骨盤が後方に傾き、内臓が前に押し出されているのが原因のこともあります。

ファンクショナル・トレーニングを行うと、インナーマッスルが鍛えられ、本来の正しい姿勢がとれるようになり、すっきりしたスタイルになることができます。もちろん、代謝のアップによるダイエット効果も期待できます。

4.ケガの危険性が低くなる
ケガは、関節が正しく動かないことが原因となり、生じることが多いもの。しっかり関節が動くようトレーニングしていけば、ケガをする危険性は格段に低くなっていくはずです。

また、ファンクショナル・トレーニングでは動きの土台となる体の動かし方を学ぶため、運動能力の向上が期待できます。そうなると、余計な動きが減って体への負担も少なくなっていくので、ケガの予防効果はさらに高まります。
 

回数よりも正しいフォームで行うことが何より大事!

ファンクショナル・トレーニングを行う上での重要なポイントは、とにかく「正しいフォームで行う」こと。人には、日常動作の積み重ねにより、無意識のうちに体の弱い部分を補うといった、動きのクセが生じています。

ファンクショナル・トレーニングには、弱い部分に本来の動きを思い出させることで、体の機能を向上させる目的があります。エクササイズを行うときは、常に正しいフォームを意識し、効果的に行っていきましょう。
 

トライアル用おすすめ種目:胸椎の回旋

下半身を安定させ、体の柔軟性を高めます。コリ予防や姿勢の改善などに、特に効果があります。

■HowTo
手順1

手順1

左ひざを立て、右ひざを床につけます。立てたひざ、床につけたひざ、足首はすべて90度に曲げ、お腹をへこませて(腹筋に力を入れ)上半身を安定させましょう。また、肩は力を抜いて下げます。
手順2

手順2

右手は、ひざが外側に開かないようにするため、立てたひざの外側をおさえます。左手は耳の横につけましょう。
手順3

手順3

上半身を回すイメージで、耳にあてた左手を広げ、目線をうしろ(左ひじのほう)に向けます。胸椎~首にかけて、背骨のひとつひとつを回すようなイメージでゆっくりと行いましょう。これ以上いかない、というところまでいったら、元の位置に戻します。これを5回繰り返したら、反対側も同様に行います。

■ポイント
  • 左右各5回/1セットで、1日2セットを目安に実施。
  • ひざが外側に開かないよう、注意しましょう。足の親指が浮いてしまうこともあります。足の裏全体をしっかり床につけて行ってください。
  • うしろを向く時は、上半身をしっかり開き、首だけがななめにならないよう気をつけましょう。
  • 目線をうしろに向けるのがきつい人は、顔を横に向けるだけでもOKです。
正しいフォームを意識すると、たったこれだけの動きを行うだけでも、なかなか大変だと思います。でも、きちんと行っていけば、柔軟性が高まっていくことは実感できることでしょう。まずは基本をおさえて身体本来の動きを感じてみてください。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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