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勝新と田宮の名コンビが魅せる痛快任侠アクション!

奇跡の名コンビ、勝新太郎と田宮二郎扮する八尾の朝吉と清次が、庶民を泣かす悪徳ヤクザを叩きのめす痛快任侠アクション!今東光原作のこの作品は「悪名」「続悪名」の2作で完結するはずだったのですが、この2作が大ヒットしたので急きょシリーズ化の運びとなりました。オリジナルの脚本になった3作目以降も娯楽作品として充分楽しめるシリーズになっています。

投稿記事

奇跡の名コンビが庶民を泣かす悪徳ヤクザを叩きのめす!
『悪名(1961年)』

■監督
田中徳三
■出演
勝新太郎、田宮二郎、中村玉緒
■販売元
角川エンタテインメント

奇跡の名コンビ、勝新太郎と田宮二郎扮する八尾の朝吉と清次が、
庶民を泣かす悪徳ヤクザを叩きのめす痛快任侠アクション!
大阪の昭和20~30年代の庶民の姿や風俗が活き活きと描かれているのも見どころです。

今東光原作のこの作品は「悪名」(1961)「続悪名」(1961)
の2作で完結するはずだったのですが、この2作が大ヒットしたので
急きょシリーズ化の運びとなりました。
元々続編の予定がなかったので田宮二郎扮する朝吉の兄弟分
モートルの貞は2作目で死んでしまうのですが
3作目から苦肉の策で、兄と生き写しの弟清次としてコンビが復活します
苦し紛れですがドラマの世界ではよく使われる手ですね。

映画界に入ったもののヒット作もなく伸び悩んでいた勝新太郎
売出し中の新人だった田宮二郎、
そんな時だったからこそ実現した奇跡の組み合わせ!
何年か後、二人が大映のドル箱スターになった後では絶対実現しなかったでしょう。
ぜひ若い頃の二人のエネルギーがほとばしるような演技と
息の合ったコンビ振りを画面でご覧下さい。
映画の質としては原作に忠実な1、2作目の評価が最も高いのですが、
オリジナルの脚本になった3作目以降も娯楽作品として充分楽しめるシリーズになっています。

尚、1961年から1974年まで16作品が制作されたシリーズですが
田宮二郎が途中で大映を退社した為、勝新・田宮のコンビでの
出演は14作目の「悪名十八番」で終わってしまいました。

その後田宮二郎は猟銃自殺という非業の死をとげましたが
葬儀の時の勝新太郎の弔辞は二人の生前の親交を物語るような、
胸を打つ内容でした。

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