ローコスト住宅/ローコスト住宅の基礎知識

「フラット35S」向くのはこんな人(3)(2ページ目)

「フラット35S」とは、「フラット35」を申込む施主が、省エネルギー性、耐震性などに優れた住宅を取得される場合に、「フラット35」の借入金利を一定期間(5-10年)引き下げる制度で、総返済額を軽減できるメリットが大きく是非検討したい制度です。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

省エネ条件はトップランナー基準と同等

(1)の省エネ性能部分。ここには「トップランナー基準に適合する一戸建て」とありますが、この中身をみると、地域によって異なりますが、大都市部が集中する4b地域を例にとると、以下の主な条件を「全て」満たすことが必要となります。

1.断熱性能が等級4
2.換気に壁付けファン(給気型パイプ用ファン又は排気型パイプ用ファン)を採用
3.
A. 新築時に暖冷房設備を設置しない
または
エコキュート

高効率給湯器の中には、いわゆるエコキュートも含まれる

B. (暖房設備)主たる居室でガス温水式潜熱回収型床暖房またはヒートポンプ式電気温水式床暖房、その他居室に高効率型ルームエアコンを採用
(冷房設備)主たる居室及びその他居室で高効率型ルームエアコンを採用
または
C. 主たる居室及びその他居室で高効率型ルームエアコンを採用
4.
A. 高効率給湯器及び節湯器具を採用
または
B. 高効率給湯器(ガスまたは石油瞬間式潜熱回収型給湯器、電気温水器ヒートポンプ式で温水暖房機能を有さないもの)を採用し、全居室・非居室に白熱灯を使用しない

…というもの。現状でエコ優遇措置を受けられる最難関の省エネ基準はこの「トップランナー基準」と言われていますので、「我こそは日本で最先端の省エネ性能住宅を建てたい!」という方はぜひチャレンジしてもいいかもしれません。

先進エコ住宅ならほぼクリアできる

ちなみに大手ハウスメーカーなどの先進エコ住宅商品で建てる人は、断熱性能等級4をはじめ、いわゆるエコキュート(電気)やエコウィル(ガス)などの高効率給湯システムや節湯器具、省エネ型全館空調設備システムなどがほぼ標準仕様でもビルトインされていることも多いので、あとはエアコンを後からつけるときに高効率型を選ぶと、さほど無理なくトップランナー基準をクリアできる可能性もあります。
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