空気清浄機/空気清浄機お試しレポート

新発想の空気清浄機 バルミューダ JetClean

見た目にも印象的なBALMUDA(バルミューダ)の空気清浄機「JetClean」。新しい構造で業界に新風を送りこみました。その独創的な設計や効果についてご紹介します。

執筆者:戸井田 園子

新発想で業界に新風を送る“JetClean”

BALMUDA・JetClean

BALMUDA・JetClean


そのデザインからも新しい何かが感じられる空気清浄機「JetClean」。扇風機・GreenFanで一躍有名になった、BALMUDA(バルミューダ)が手掛けたこの製品、今までに無い発想で設計され、かなりのインパクトを与えてくれました。もしかすると、今後の空気清浄機のトレンドを変えるかもしれません!では、その独創的な設計や効果についてご紹介します。

 

独自の「Wファン構造」で強力な循環気流を

まず注目したいのは、ファンを2つにした「Wファン構造」。従来の製品は、吸引と送風をひとつのファンで行っているのに対し、この製品では、吸引用と送風用それぞれ専用のファンを設けているのが大きな違い。

そもそも空気清浄機とは、空気を本体内部に通過させてフィルターで塵やホコリを取り除き浄化する家電。そのために求められるのは、室内の空気をしっかり吸うことと、部屋中の空気を吸うために室内の空気を循環させること。この2つのことをより確実に行うためには、ひとつのファンでは限界があり、それぞれに相応しい専用ファンが必要だ!と言うのが、バルミューダの主張。そこで開発されたのが、この「Wファン構造」なのです。
 
BALMUDA・JetClean

内部構造のイラスト:中央に吸引のターボファン、上部に送風の「グリーンファン」の2つのファンで、強力に吸引して強力に送風する新たな構造を開発している(※画像:メーカーリリース資料より)


上のイラストをご覧下さい。実際には本体内部にあるため見えないのですが、本体中央あたりに、毎分6千リットルもの空気を吸込む強力パワーのターボファンを採用。そして最上部に、扇風機で開発したプロペラファン「グリーンファン」を搭載。ターボファンが吸込んだ空気に本体サイドから取り込んだ空気を加えて、風量を1.7倍にUPし、毎分1万リットルもの風量で真上に向かって風を押しだすという新構造です。
 
BALMUDA・JetClean

上部にあるファンで、まさにサーキュレーターのごとく上に向けて送風します

これはまさに、サーキュレーターと同じ発想。サーキュレーターは天井に向けて送風するのが定番ですから、風を上方に勢い良く吹き出すことで部屋全体の空気を循環しています。そして循環した空気を、下方から強力に吸込むという仕組みは、確かに理にかなっています。これにより、部屋中の空気をしっかり空気清浄機に取り込むことを実現し、適用床面積36畳という空気清浄能力を達成しました!
 
BALMUDA・JetClean

紙風船やリボンが真っすぐ上に舞い上がり、吹き出す風の強さが実感できる

リリース会場では、送風ファンがある上部から真上に向けて、実際にどのくらいの風が吹き出しているのか、紙風船やリボンなどでデモンストレーションが行われました。紙風船はしっかり上空まで舞い上がり、リボンはピンと上向きに揺れ続けていました。風を送りだすのが得意なグリーンファンの実力が目に見えて実感できました。
 

花粉除去率は、従来の約12倍!

BALMUDA・JetClean

花粉の除去率は、従来タイプの約12倍という結果に(※リリース会場でのパワーポイント)

また、大手メーカーがこぞって取り入れている、放出イオンに対して、バルミューダは疑問を投げかけています。空中に漂う花粉やアレル物質をイオンで抑制・分解したとしても、床に落ちたままでは取り除いたことにはならない。だからこそ、強力な気流で空気清浄機を通過させることが大事であり、このような新構造を開発。その結果、同社の実験によると、引き寄せることが難しい花粉のような大きく重い粒子も、従来の空気清浄機に比べて約12倍も集塵することができる性能になったとのことでした。

それでも、床に落ちた重い花粉は全て吸込むことはできないので、掃除機を使うことを提案しているのを聞き、筋が通り説得力があると感じた説明でした。
 

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