一戸建て購入/分譲住宅・建売住宅選び

住宅購入までの流れ4 物件の内覧と購入申込み(2ページ目)

不動産は実際に見てみないと、わからない点が多くあります。現地案内の依頼の仕方や、現地での振舞い。購入申込みの勘どころを、解説しています。

執筆者:平野 秀昭

そうして気に入った物件があれば、購入の申込みを行います。
そこで、不動産は金額の張る買い物ですから、充分検討してから購入申込みをしてくださいと言いたいところなのですが、他に検討している方にも物件情報は流れています。

基本的に売主との売買の交渉は、申込みをした順番にしていく事になりますので、条件が合致し、重要な不明点が明らかになれば、早急に決断し申込みをするようにした方がいいと思われます。
買い急いで、うっかり重要なチェックをしていなかったという事も怖いですが、不動産は同一の物件はありませんので、買い逃すと後で悔やまれる事にもなります。
慎重の上にも迅速にというのが、不動産購入のポイントかもしれませんね。ただ、申込みの前にもう一度資金計算を行い、購入可能かどうかは必ず確認してください。

購入申込みでは、あなたの希望の条件を提示して行います。値段交渉も、ここで行う事になります。
例えば、売り出し価格が3000万円だけれども、2900万円にしてくれるのなら購入したいとか、その時の引渡しはいつ頃にして欲しい等々。その申込みを元に、不動産業者に売主への交渉を依頼することになります。そして、売主条件・買主条件の調整を行った後、契約の運びとなるのです。

中古物件の場合、基本的には現状有姿(げんじょうゆうし)と言って、内装が汚れていてもそのままの状態で引渡しを受ける事になります。
渡しを受けた後で内装工事をする必要がある場合は、買主がすることになるのです。

というのは、売主が内装をすると買主の好みに合わない仕様になったり、工事に対してのクレームが発生した時に、直接に施工業者への申し出ができなくなる恐れがあるからです。したがって、内装工事や設備の入替えが必要な物件は、その費用も資金計画に入れておいてください。

また、買主としては、なるべく安く買いたい気持ちはわかるのですが、相場とかけ離れた極端な値段交渉は、売主の感情を害して「あの人には売りたくない!」なんて思われかねません。そうすると、後から「売り出し価格に近い値段で買いたい」と言っても応じてもらえないようになってしまう事もあります。値段交渉については、営業マンと相談の上、常識の範囲内で行う方が得策かもしれませんね。


次回は、いよいよ購入のクライマックスである、重要事項の説明と契約についてお話させていただきます。
 <住宅購入までの流れ5 重要事項の説明と契約


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