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生涯医療費2300万円! お金をかけずに下げる方法(3ページ目)

一生涯にかかる医療費は、1人当たり約2300万円だそうです。ますます長寿化が進む中で、家計からの医療費支出もさらに増えることが予想されます。健康を維持・増進するために、健康にかけるお金はどのくらいでしょうか? また、その費用対効果について、考えてみました。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

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健康にかけるお金の費用対効果は?

■歩くだけでも、生涯医療費、余命は伸びる?
歩くだけでも、平均余命と生涯医療費を削減できる、という研究報告があります

歩くだけでも、平均余命と生涯医療費を削減できる、という研究報告があります

スポーツクラブは、長年通うとそれなりにお金がかかりますが、お金をかけないで生涯医療費を下げる方法もあります。同研究グループによる研究報告書によると、歩行時間は平均余命や生涯医療費にも影響するそうです。1時間以上歩く者と歩かない者を比べると、40歳男性の平均余命は前者が43.5年、後者は42.0年で1.5年の差があります。生涯医療費も1282万円と1357万円で、75万円の差があるという結果でした。歩行習慣があるのとないのとでは、平均余命や生涯医療費に大きな差が出るということです。お金をかける、かけないにしても、健康のために何かを実践することが重要だといえそうです。

■健康にかけるお金、費用対効果をどう考える?
「健康寿命」という言葉があります。介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間をいい、厚生労働省が算出しました。平成22年度は男性70.42歳、女性73.62歳です。平成22年の平均寿命は男性79.64歳、女性86.39歳なので、男性は約9年、女性は約13年、介護や寝たきりの状態という計算になります。本人や家族が辛い思いをし、さらに医療・介護費用を払い続けることを想像したら、いかに健康維持にお金をかけ、予防することが大切であるかがわかります。

「健康にお金をかけて、実際に効果はあるの?」といった、健康維持にかけるお金と医療・介護費用の削減効果、という「費用対効果」につい関心が行ってしまいがちです。けれども、夫婦と家族が健康な状態ができるだけ長く続き、旅行や余暇を楽しめる時間というプライスレスな価値も「健康投資」には考慮しなければならないでしょう。


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