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本格的に再上陸するアルニスのコレクションに注目

パリのセーヌ左岸にあり、創業以来多くの文化人や芸術家たちから支持されてきたアルニス。現在のオーナーであるジャン・グランベール・アルニス氏が、日本での本格的な展開を記念して来日されたので、人気の高いフォレスティエールとネクタイについて話を伺ってみました。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

アルニスの3代目オーナーであるジャン・グランベール・アルニス氏と日本人の奥様が3月に来日されたときに取材させてもらいました。以前から興味のあったアルニスを象徴する「フォレスティエール(森の番人のこと)」について伺ってみました。
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現在の当主ジャン・グランベール・アルニス氏。プリントタイにユーモアのセンスを感じます

アルニスのアイコン、フォレスティエール

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アルニスを象徴するフォレスティエール 16万5000円~

パリのセーヌ左岸セーヴル通りに、1933年にジャック・グランベール・アルニス氏によって創業したARNYS(以下アルニス)。通りから隠れたブティックでは、芸術家のジャン・コクトーをはじめ、哲学者にして作家のジャン・ポール・サルトル、デザイナーのイヴ・サンローランなど、その時代を代表するクリエイティブな人たちが常に顧客でした。現在でもそのサロン的な文化の香りは残っていて、政治家や俳優、ジャーナリストなどから支持されています。そんなアルニスが日本に再上陸し、本格的にクロージングを展開することになりました。

――建築家のル・コルビュジエのために作ったと聞いていますが。

「ル・コルビュジエが大学で教鞭をとっていたときに、とにかく動きやすいジャケットを作ってほしいという注文が入り、ミッシェル(・グランベール・アルニス)と考えて1947年に製作しました。当時、パリでこのような服を着ている人は一人もいませんでした。それ以来ずっと継続して作っています」

――現在のものはオリジナルに近いのですか?

「オリジナルと同じと言ってもいいです。スタンドカラーや大きめのポケット、ややゆったりしたシルエットなどもそのまま受け継いでいます。細かな違いはライニングがキルティングに変更されたことくらいでしょうか。当時からそうですが、中にセーターを着てもいいですし、ネクタイを締めなくても問題ありません。カジュアルウエアの祖先みたいなものです」
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現在のフォレスティエールのライニングにはキルティングが施されるなど、オリジナルよりおしゃれになっている


――60年以上経っていますが、今でもロングセラーなのですか?

「もちろんそうです。パリの店舗だけで各シーズン400着は売れています。既製品で購入される人が多いですがオーダーメイドで仕立てられる方もいますね。色違いを20着持っている方もいるんですよ。そうそう、去年の夏にフランスの首相が大統領のサマーハウスでフォレスティエールを着ていて話題になりました。季節に合わせて着られるように、素材もフランネルやリネン、シルクなどを用意しています」

【DATA】
フォレスティエール:16万5000円~(※素材により価格が変わります)
コットン・ナイロン:16万5000円
コットン・カシミア:19万円
2色使い:21万円


次のページでもインタビューは続きます。
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