寝室の明るさや音は、睡眠の質に大きな影響を与えます |
睡眠の質を左右する「明るさ」
人が好む明るさはいつも一定なわけではなく、1日の中でも規則的に変化します。午前中は1,000ルクス以上の明るさを好みますが、午後からは少しずつ減っていき、夕方には200ルクス位になります。このリズムに合わせて、オフィスは500~1,000ルクスありますし、家の台所や居間は200~300ルクスのことが多いようです。この明るさのリズムに合わせて、夕食後は照明を次第に暗くしていき、眠る時には真っ暗にするか、月明かり程度の暗さにすると、快い睡眠を得やすくなります。外が明るければ、厚めのカーテンやブラインドをつけましょう。旅先などでは、アイマスクも役に立つことがあります。
また、朝スッキリと目を覚ますためには、起床時刻にタイマーで明かりが点くように設定しておいたり、目覚まし時計ならぬ「目覚ましライト」を使ってみましょう。さらに、布団から出て一気にカーテンを開けて朝日を浴びると、体内時計がリセットされて新しい1日が始まりますよ。
快眠に役立つ色彩のパワー
茶色系は、見る人を落ち着かせてくれます(写真協力:松下電工) |
ベージュやブラウンなどの落ち着いた色でまとめたり、鎮静効果があって眠りを誘うブルー、目の疲れを癒してくれるグリーンなどから、お気に入りを選んでカラー・コーディネートを楽しみましょう。
眠る前の照明の色も、白い蛍光灯より、柔らかな感じの白熱灯がお勧めです。光が来る方向は、天井から降り注ぐよりも、床置きやフットライトなど下から来る方が、リラックスできます。
逆に朝はシャキッと目覚めるために、窓から差し込む太陽の光を浴びたり、明るい蛍光灯の光をたっぷり感じましょう。強い光を浴びることによって、体内時計が調整されて、規則正しい生活のリズムが生まれるのです。