都立大学、緑道と坂、高台の連なる住宅街(2ページ目)

緑道沿いには古いアパートも点在、
坂を上ると一戸建て中心の住宅街に

土地の高低は利用状況にも影響を及ぼしています。緑道沿いには古いアパートや小規模な一戸建てが並び、新しい建売住宅なども目につきます。都内の、人気沿線でもあり、決して賃料、住宅価格ともに安くはありませんが、高台に比べると手頃というわけです。
そして、坂を上ると建物の規模は大きくなり、中にはお屋敷と呼ぶにふさわしい広壮な建物も。駅の南側、駒沢通り沿いにはかつての億ションも点在、数は多くはありませんが、今も取引があるようです。この街の名に瀟洒なお屋敷街のイメージがあるのは、この辺りの住宅街の雰囲気からです。
また、駅名の由来になった都立大学（現在の首都大学東京）の跡地も坂の上の高台にあり、現在は区の中央図書館、体育館に1200席を備えたパーシモンホールなどの複合施設めぐろ区民キャンパスとなっています。ここには住宅、レストランなどもあり、緑の濃い空間です。敷地に隣接しては中高一貫の東京都立桜修館中等教育学校（かつての都立大付属高校）があります。
駅からは多少離れますが、こうした古い住宅街があるせいか、街のあちこちで寿司屋さん、和菓子屋さん、呉服屋さん、お茶屋さん、海苔屋さんなどを見かけました。最近では目黒通り沿いの和菓子屋さんのかき氷を求めて並ぶ行列も有名です。一方で銭湯も残されており、古くからの賃貸住宅が残されていることが分かります。
最後に東急東横線都立大学の住宅事情を見て行きましょう。