ガーデニング・園芸/ガーデニングのテクニック

ペットと共生する庭

ペットが花壇を掘り返す、草を喰んでしまう……など、ペットとガーデニングの狭間で悩むガーデナーも多いようです。今回は、ペットと共生する庭について考えてみましょう。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

ペットは愛する家族の一員だけれど、お庭を荒らすのには困ってしまう……そんな悩みを抱えているガーデナーの方も多いのでは?そこで今回は、ペットとガーデニングがうまく共存できるような、そんなアイディアをご紹介します。

庭でのペットの困りごとは?

イヌ

可愛いペットの「困った!」は?

庭での「困った!」は、ペットとして飼われている比率が高いことから、主に犬や猫によるものが多いと思われます。まずは、庭で遭遇する、よくあるペットの困りごとを挙げてみましょう。
  • 庭を掘り返す、トイレにしてしまう
  • 育てている草花を食べてしまう
  • 植木鉢を倒してしまう
  • 庭木で爪を研ぐ
いかがでしょう、これらは「あ~、そうそう」と体験談がいくらでも出てきそうな事例かと思います。それでは次項から、これら困りごとの解決策を考えてみましょう。

「掘り返す」への対処は

イヌ

ダメって言われても、困るワン……?

まだ小さいうちからしっかり躾ければ、庭をトイレにしてしまうことは避けられるでしょう。それでも、犬や猫にとって「掘る」というのは習性です。「掘ってもいい場所」を一箇所作ってあげると、ペットのストレスも軽減されるかもしれませんね。

例えば、水抜き穴を開けたタライなどを地面に埋め込み、砂を入れれば、簡易砂場のできあがり。不織布などを敷いてから砂を入れれば、砂の流出防止になりますので、試してみては?

植栽する場所以外は、レンガや平板でペイピングしてしまうという手もあります。簡易的にするなら、掘り返し難い砂利敷きにしてもよいでしょう。また、春の芽出し前とか植え付け前の花壇や菜園は、格好の遊び場にされがちです。バーベキュー用の網を敷いておくと、掘り返すことができなくなります。百均でも売られていますので、手軽にできますよね。花壇自体をレイズドベッドにすると、ペットは入りにくくなり、人は植物の手入れがしやすくなります。

「食べてしまう」への対処は

イヌ

いたずらなんて、してないよ!

せっかく植えた植物をムシャムシャ食べられてしまっては、ガーデニング意欲も凹んでしまいますよね。そればかりでなく、ガーデニングに使われる植物には有毒性のものもあるので注意が必要です。

食べてはいけない植物が植えられている場合は、これも根気よく躾けてやります。その一方で、猫草など食べてもいい植物を準備してあげると良いでしょう。前項のレイズドベッドにすれば、わざわざ花壇に登らなければならず、植物を食べてしまう危険も少なくなります。

また、庭でペットと一緒に過ごすなら、病虫害に対する農薬も極力控えたいものです。自然農薬というのもありますが、これもペットにとっては刺激となります。散布する日は、庭にペットを出さないようにするなど配慮が必要です。

補足として、次ページで犬や猫にとって毒となる植物をみてみましょう。
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