「洗濯機会」を増やすことが時短への早道
雨が降ったら、お洗濯は見送り。そんな「洗濯機会」の喪失が、家事の手間を増やしてしまいます
洗濯はお天気に左右されやすく、洗えない・乾かないという「やり残し」が多く発生する家事。少ない時間で効率よく行うためには、洗濯そのものの時間を減らすということだけでなく、「洗濯機会」をどう増やすのか、ということも大事なポイント。そのためにも、洗濯は夜行うという習慣を作ってみては? 実はこれ、次のようなメリットがたくさんあるんですよ。
洗濯を夜することで汚れ落ちもアップ
夜洗濯のメリットは、次の5つ。1~3は環境とお財布に優しく、4と5は汚れと臭い対策としてもGOOD!- 電力ピークを外して洗濯機や乾燥機の運転ができる
- 夜間電力を使用することで電気代もお得
- 入浴後に風呂の残り湯を使用すれば、水道代もお得
- 風呂水が温かいうちに使用することで、洗剤の酵素がよく働き汚れ落ちがよくなる(酵素は36~37度で一番よく働く)
- その日に着た服を夜のうちに洗うことで、雑菌の繁殖を防いで臭いにくい(洗濯槽の中に洗濯物を放置すると臭いの原因になりやすい)
夜洗濯の干し方極意
ガイド宅の洗面所の簡易ランドリールーム。洗ったら夜、その場で干して除湿器か換気扇を動かして寝る。朝、ベランダに移動させる。これだけ
■夜洗濯動線
- 入浴後に残り湯で洗濯機を回す
- 衣類乾燥機がある人は、10分程度の短時間使用してから洗濯物を取り出す(水分が蒸発しやすくなり、しわもつきにくくなります)
- 洗面所などに突っ張りポールを設置したり、室内用物干しをスタンバイさせ、取り出すそばからその場で干す
- 洗面所など換気扇のある場所に置き、換気扇、もしくは除湿器を運転させて就寝する
- 翌朝天気がよければベランダに移動させ、雨降りであればそのまま室内干しをする
ただ、こうした夜洗濯には、「生乾きで嫌な臭いが残る」という悩みもつきもの。干し方だけでなく、ここにまつわる「臭い対策」をどう取るのかが、夜洗濯の大きなカナメとなってきます。
夜洗濯は洗剤選びも大切
花王 ファブリックケア事業グループ 開発リーダーの沖さん
ただ、こうした流れは「洗濯物の臭い」という新たな悩みを生み出しているのも事実。「汚れが落ちていないということよりも、汗や体臭、生乾きなどの臭いが残っているということに不快感を感じる人が増えているのです」と話すのは、アタックNeoの開発リーダー、沖さん。
「こうした臭いの対策には、洗剤の選び方、使い方も大切なポイントとなります。ニオイ菌そのものに直接働きかける成分が配合された洗剤もあるんですよ」沖さんがおもむろに取り出したのは、臭いの原因菌が作り出す生乾きのニオイ成分のサンプル。蓋を開けたとたん、「うわ!」と叫びたくなるような、生乾きのぞうきんのような臭いが。これこれ。せっかく洗った洗濯物からほのかにこんな臭いがすると、心底がっかり。
「アタックNeo抗菌EXパワー」。洗濯後の衣料に残る不快な生乾き臭のニオイ成分および 主原因菌に直接作用する、室内干しや夜洗濯の心強い味方
ガイドも数週間使用してみましたが、乾いたときには気づかなかったのに、顔を拭いたときにほのかに残る生乾きのいやーな臭いなども、数回の使用で解決。これはなかなか快適です。
「すすぎも一回なので、洗濯時間の短縮にもなり、電気や水の節約も可能に。夜洗濯には強い味方になりますよ。」とのこと。詳しいメカニズムなどはこちらのページを参照してくださいね。
夜洗濯は地球やお財布に優しいだけでなく、時短、そして家族との家事のシェアにもつながる、暮らしの新常識なのです
前のページで紹介した2と4(干す前に乾燥機に10~30分ほどかける、干したら換気扇か除湿器をかけて寝る)の干し方の工夫もお忘れなく。
朝、夫や子どもを送り出してから洗濯機を回すという習慣を作ってしまうと、家族が洗濯という家事に向き合う機会もなくなってしまいます。洗濯は、夜行う家族みんなの仕事と位置づけることで、家族の協力も得やすくなるはず。夜洗濯で時短&家事シェア。発想を変えて、楽しんで取り組んでみたいものですね。
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