照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

美しい間接照明に欠かせないシームレスラインとは?(2ページ目)

シームレスラインランプは、エッジ部分まで発光し、建築と照明が一体化した、建築化照明には欠かせない光源です。現在は、蛍光灯とLEDから選ぶことができ、色温度や長さのバリエーションも豊富です。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

美しい間接照明 と明るさ感 

和めしcafe HISAGO

写真3.和めしcafe HISAGO 設計:TKO-M architects

下面解放のコーニス照明例

写真4.下面解放のコーニス照明例

写真3は、シームレスライン蛍光灯で間接照明をした飲食店「和めしcafé HISAGO」の事例です。(設計:TKO-M architects

天井の高さが違う壁面を照らすコーニス照明と、個室の扉の上にはランプが見えないようにシームレスラインを設置し天井を照明しています。

店舗の設計では、明るい印象でお客さんが店内に入りやすくするため、壁面を明るくすると効果的です。特に昼間の時間帯では、目が外の明るさに慣れており、店内が暗く感じてしまうため、店奥を明るくすることを意識すると良いでしょう。

壁面が明るいと明るく感じる

写真5.壁面が明るいと照度以上に見た目で明るく感じる

コーニス照明では、遮光して、どこの角度からもランプが見えないように設置する方法もありますが、壁面を明るくしつつ、床面の明るさも確保したい場合や、天井の懐が少ないときには下面を開放し、写真4のようにランプを取り付けることもあります。

壁に近づいた角度では、ランプが視線に入りますが、シームレスラインを使うと連続した光でランプが見えても違和感があまりありません。

 

壁面の照明を消した例

写真6.壁面の照明を消した例

これはコーブ照明でも同様で、例えば階段上から見降ろしの視点でランプが見えてしまう場合にも勧められます。

次のページではLEDタイプのシームレスラインをご紹介しています。
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