ジョギング・マラソン/ランニングシューズ、ウェア、グッズ紹介・選び方

ニューバランスはだし感覚シューズと使用上の注意

注目を浴びているはだし感覚シューズ、すでに「ナイキ フリー」と「ビブラム ファイブフィンガーズ」についてご紹介しましたが、今回はニューバランスがこの4月に発売の「minimus(ミニマス)コレクション」(以下「ミニマス」)をご紹介します。併せて、はだし感覚シューズをトレーニングに使うときの大事な注意も。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

問題の根源はかかと着地に

ニューバランス「ミニマスMT」

ニューバランス「ミニマスMT10」12600円

ニューバランスから出た裸足感覚シューズの「ミニマス」は、過剰な機能・デザインをせず、はだしに近いシューズをランナーに提供し、新たな価値観・可能性を提供するというコンセプトをうたっています。
新しい価値観・可能性とは何か? それは、ランナーの悩みを解決すること。
「記録の伸び悩み」「関節の痛み」「レース後半に足が止まる」「短時間に効率的なトレーニングをしたい」等々といった悩みの原因がかかと着地にあり、足裏全体で着地することによって、かかと、足首、膝、腰にかかる負担を体全体で分散吸収すれば、悩みの改善が図られるとしています。

ランニング時にかかと着地をしているか否かは、履いているシューズのかかとの減り具合を見ればすぐにわかります。中・上級者になるとかかと着地のランナーはごく少ないのですが、初心者には多いようです。
スピードが遅くなると体重が腰に残りがちでかかとかかと着地になりがちです。さらに初心者は歩く感覚をそのままランニングに持ち込んでいるためにかかと着地になるようです。

フォアフット着地に導くはだし

かかと着地した場合は、着地時の衝撃がストレートに膝、腰の関節部に伝わり、膝関節故障の大きな原因になります。はだしですとかかと着地による衝撃をもろに感じるために、自然にかかと着地を避けて中足部で着地するようになります。初心者向けのランニングシューズはかかとのクッション性能を上げているために、かかと着地を可能にしているのですが、そうしたクッションの良さに保護されたシューズを履き続けていては、なかなか「初心者の足」から脱却できないということになります。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます