住みたい街 首都圏/子育て・環境重視の街選び

防犯、教育etc.で「子ども環境」をチェック(3ページ目)

住宅購入、住み替えなどの契機となるのが子どもの成長。それだけに子どもにとっての環境はきちんとチェックしたいもの。ここでは自治体、小中学校の施策や学校ごとの取り組みなどを取り上げます。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

学校内では 通学安全マップ、防犯ブザーで防犯面を
下駄箱、トイレで校内の雰囲気を確認

無人の教室
校内を見学させていただくときには、授業の妨げにならないように注意しよう
ネットで学校の情報を見たら、そこで連絡先も合わせてチェック。学校によっては突然の見学は困るということもありますので、事前に学校見学をお願いしてみましょう。校内では

・校内の雰囲気
下駄箱とトイレを見せていただきましょう。掃除の状況や使い方、落書きの有無などを見れば校内の雰囲気が分かるというものです。また、挨拶も大きなポイント。先生と生徒はもちろん、来客に対しても先生、生徒が挨拶をしたり、声をかけるような学校であれば、安心というものです。

・授業の雰囲気
廊下から聞いてみるだけでも、生徒の発言の有無や先生の教え方などは分かります。子どもたちが授業に参加している雰囲気が分かれば、教え方のうまい先生と言えるでしょう。

・防犯体制
防犯ブザー
防犯ブザーは新入学時に区などの自治体から貸与というケースが多い
前出の不審者侵入防止策をはじめ、各種の取組みがありますが、目安は通学路の安全マップを作成しているか、防犯ブザーを配布(貸与)しているか。というのは、文部科学省の「学校の安全管理の取組状況に関する調査結果」によると、通学路の安全マップを作っている学校は公立小学校で62.4%、防犯ブザーを配布しているのは公立小学校で69.8%、公立中学校で45.5%となっており、他の防犯施策よりもばらつきがあるため。この2点をきちんとやっていれば、他の体制も充実していると判断できるでしょう。

・いじめ対策
小中学校を問わず、気になるのはいじめ問題。これについては率直に、どのような対策を講じているのか、これまでいじめが問題になったことはないかなどを、先生に質問してみましょう。

また、その学校が災害時の一時避難所に指定されている場合には、建物の耐震補強が行われているかどうかも聞いてみてください。意外に、行われていないことがあるからです。

大人にとっての住環境はもちろんですが、より弱い立場にある子どもにとっての環境はさらに大事。街そのものの雰囲気も含め、十分注意してチェックしてみてください。

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