部屋探し・家賃/賃貸物件の情報収集術

賃貸情報・広告の見方を完全マスター!(1)(2ページ目)

部屋を探すときの賃貸広告、正しい見方・読み方を知っていますか?文字から得られる情報には限りがありますが、それでもうまく読みこなせば、惑わされることはありません。

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

(1)物件所在地
地図
地図で住所を確認。新築の場合は、地番が決定していないこともあり

土地勘のあるエリアで物件を探す時には、住所が分かっているととても助かります。最寄り駅からの距離とあわせて、住所が確認できれば現地チェックも確実に。また、就学する子供がいる、市や区の補助を受けたい、などの場合には住所によって通う学校が変わったり、補助制度が異なることがありますのでご注意を。
また、新築の場合、まだ地番などが決まっていないこともあります。住所変更の際には気をつけましょう。


(2)最寄り駅・駅からの距離(徒歩・バス)
広告表記では、「80m=1分」とするように定められています。でもこの時間には、上り坂や信号・踏切待ちの時間などは考慮されていません。男性も女性も、若い人もお年寄りもみんな同じ。また、駅のいちばん近いところまでの距離なので、改札口が反対側にあってもそれは含まれていません。バス便の場合、朝や夕方など混む時間帯には、所要時間が変わることも。表記されている時間通りには生活できないこともあるかもしれませんので、現地チェックで必ず確認してみましょう。

(3)間取り・面積
分譲マンションなどの区分所有建物の専有面積は、「壁心面積」と「内法面積」という2通りの方法が用いられています。壁心面積とは、部屋を真上から見たとき、壁の厚みの半分のところから内側を面積とする方法で、内法面積とは、壁の内側の実際に使用できる部分だけを面積とするもの。ですから、壁心面積のほうが内法面積よりも壁の厚みの分だけ実際に居住できる空間よりも少し広く表示されていることになります。
賃貸で「専有面積」という場合、分譲タイプの賃貸マンションについては「壁心面積」で表記されていますが、そのほかの賃貸用マンションやアパートなどは壁心面積なのか内法面積なのか、明確な規定がないためはっきりしませんが、どうやら内法面積で表記されているものが多いようです。


また、間取りの表記も様々。記号で表す場合、「L=リビング」「D=ダイニング」「K=キッチン」の文字を使い、「1LDK」「3DK」などと表記しますが、それぞれL、D、Kがどのくらいの広さなのかの規定は特にありません。不動産会社やポータルサイト、賃貸雑誌などがそれぞれ独自の規定を設け、「DK=6畳以上」「LDK=10畳以上」などとしているのです。ですから、ただ単に間取り表記を見るだけでなく、それぞれのD,Kなどの広さを確認する必要があります。

間取り図には方位も書いてありますが、「南向き=日当たりよし」ではありません。目の前に高い建物があれば、いくら南向きでも日陰になることに。方位情報はあくまでも目安にし、現地チェックを忘れずに。
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