飲酒・アルコール/飲酒・アルコールに関する豆知識

アルコール・飲酒の仕組み(2ページ目)

お酒を飲み始めてすぐに酔うわけではありません。飲酒時、なぜ気持ちが大きくなったり、いい気分になったりするか、医学的なメカニズムを解説しましょう。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド


アルコールは脳を麻痺させます

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アルコールは脳を麻痺させます
また、アルコールの作用の一つに、脳を麻痺させることがあります。麻痺は大脳から起こります。大脳の主な作用は神経全体を抑制する事なので、大脳が麻痺すると興奮状態になります。酔っぱらうと気分が大きくなったり、陽気になったりするのは、大脳が麻痺して、大脳による神経の抑制が取れるからです。

酔いの程度は、血中のアルコール濃度で決まります。血中濃度が上がると運動に支障が出て、いわゆる呂律が回らない状態や千鳥足状態になります。

さらに血中濃度が上昇すれば、意識がなくなり、呼吸中枢が麻痺すれが呼吸が停止します。通常の飲酒では、そこまで血中濃度は上がりません。血中濃度が上昇するのに30分から1時間かかるのでアルコール濃度が高い蒸留酒(ウイスキー、ブランデーなど)を短時間で一気飲みすると意識がなくなることが起こります。


酔いのメカニズムが大体分かりましたか?
飲酒運転が思っているよりも遥かに危ないことも覚えておきましょう。
3. 飲酒運転が危険な理由 >>
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