アトピー性皮膚炎/季節ごとのアトピー対策法

アトピーに嬉しい秋! 四季のアトピー要因(2ページ目)

あなたの一票でのご協力ありがとうございました。どうやら夏と冬にアトピーが悪くなる人が多いようです。冬も近づき、肌が乾燥するこの季節。アトピーの悪化要因と対策を考えてみます。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド


一番快適? 症状が落ち着く秋

11月になるとカニの解禁(昨年の福井での学会で買ったカニ)
アトピーは、気候が暑くなったり寒くなったりする際の、皮膚への負担からひどくなることがあります。秋にかかる風邪は咳・鼻を起こすので、喘息は悪化することがありますし、運動も時には喘息の悪化因子になります。アトピーで考えられる悪化因子としては、
  • 食事(カニ)
  • 花粉ならキク科(ヨモギ・ブタクサ)
  • 運動による汗

などが挙げられます。特に運動会の練習では、アトピーが悪化してしまうことが多いので、汗に対する対策が重要です。しかし、アンケート結果でもあるように、比較的アトピーは落ち着く時期です。
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乾燥が敵! 掻いたら悪化する冬

乾燥した空気が皮膚を乾燥させる
この季節は、乾燥が一番の大敵です、乾燥した空気が皮膚をの潤いを奪い、ちょっとした刺激で痒みが起きるようになります。皮膚を掻くことで、湿疹が悪化したり、アトピーの湿疹が再燃するのです。この季節で重要なのが、乾燥対策です。皮膚の乾燥を防ぐために、化粧水や保湿剤を塗ります。保湿剤は、入浴後すぐに塗るのが効果的
  • 保湿剤は何箇所かに点在して塗る。
  • 塗った保湿剤を円を描くように伸ばす
  • 伸ばすときに範囲が広い場合は、マッサージするように、手のひらですべらせて伸ばす

冬での保湿剤は、皮膚の乾燥を防ぐことが重要であることから、皮膚を覆うようなワセリンなどの脂質成分を含むものがより効果的です。逆に春から夏にかけてはローション・クリーム・化粧水タイプの方が効果的です。保湿剤をぜひご参考にして、季節に応じた保湿剤を選びましょう。

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あなたのアトピーはどの季節にひどいですか? 自分のアトピー原因と四季の悪化因子をよく知った上で、アトピーを悪化させないようにしていくことが一番いいですね。


豆知識
時間外労働:労働基準法で労働時間が週40時間までと決めれら、1週間当たり40時間を越えて行われる労働。労働基準法36条に時間外労働は月45時間以下にするように努めることが明記されている。


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