歯周病/歯周病(歯槽膿漏)の原因・症状

歯周病のウソ? ホント!(3ページ目)

昔は、歯槽膿漏と呼ばれていましたが、最近では歯周病と呼ぶのが一般的です。今回は歯周病についての「ウソ・ホント!」についてガイドが解説します。

丸山 和弘

執筆者:丸山 和弘

歯科医 / 歯の健康ガイド

Q5 歯周病は歯磨きで出血しやすい?

歯磨き時の出血
歯磨きで出血するのなら、一度検診してみては?
歯磨きをしっかり行なうとなぜか出血してしまい、怖くてあまり歯磨きが出来ないなんて人いませんか?

歯周病は歯の周囲の骨が溶けて、歯がぐらつくようになるだけでなく、それ以前から、歯茎は腫れた状態となっていることが多く、歯の周囲を押すと膿が出たりします。それらは、すべて歯茎が歯周病菌によって炎症を起こしている状態です。

炎症が起きている歯茎は、健康な歯茎に比べて、僅かな刺激で出血を引き起こします。普段あまり歯磨きをしていない場合などで、歯磨きの際に出血することは、歯周病である可能性が高いと考えられます。

→A 「ホント!」


Q6 歯周病は遺伝する?

両親のいずれかが、歯周病が原因で総入れ歯などになっていると、自分も同じように、将来、総入れ歯?そんな心配をしたことありませんか?

遺伝の影響があると考えられているのは、歯の形や顎の形などで、歯並びの悪さが似てしまうことがあります。そのため、歯磨きの困難さは同じようになるかも知れませんが、歯磨きに対する努力が違えば、歯周病が同じように進行することはありません。

さらに一般的には子どもが生まれた直後は、口の中は無菌状態と言われているので、歯周病菌が直接遺伝することはありません。

→A 「ウソ!」

以前は原因不明の病気とも思われていた、「歯槽膿漏(歯周病)」ですが、現在では、そのメカニズムも解明されてきたため、正しい知識で早めの対応をしていければ、それほど怖い病気ではなくなっています。そのためには自分の歯は、自分で守る心がけも大切です。



-関連リンク-
「歯周病?年齢別「歯茎の出血」対処法! 」
「陥りやすい!歯磨き後の出血蟻地獄とは? 」
「効率的な歯磨きの方法とは?」
「口の時限爆弾? 「隠れ歯周病」にご用心! 」
「歯周病!薬で治る?治らない? 」
「歯石取りのウソ? ホント! 」
「歯の治療のウソ?ホント! 」
「歯が指で動いたら…これって正常? 」
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