歯周病/歯周病(歯槽膿漏)の原因・症状

歯周病末期(P3)画像・写真

画像・写真で見る末期の歯周病(P3)。治療法は抜歯です。なぜ抜かなければならないのか? なぜ骨が溶けていくのか? 写真やレントゲンを見ながら解説します。

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歯周病で最も進行した状態をP3と呼びます。この状態は歯の周囲を固定しているはずのあごの骨が溶け、歯が前後左右上下の全ての方向にぐらついている状態です。


歯周病の末期段階の歯

歯の根が完全に骨から見放された状態が歯周病の末期P3

歯の根が完全に骨から見放された状態が歯周病の末期P3

歯周病の末期段階の特徴で、最も分かりやすいのは歯の動揺。P2は前後左右に動きますが、P3では歯が抜ける方向にも2~3mm動きます。要するにぐらぐらで自分で引っ張れば抜けるような感じがします。

 
ブヨブヨした腫れと歯の周囲にたくさんのプラークが見られる

ブヨブヨした腫れと歯の周囲にたくさんのプラークが見られることも

さらに噛むたびに歯がぐらつき、痛みが出ることも。歯の周囲が白いプラークで汚れ、腫れて歯茎を押すと白い膿がどんどん出てくることもあります。


 

歯周病末期段階の治療

根の半分を抜いて半分は残せることもある

根の半分を抜いて半分は残せることもある

歯周病の進行度を確認するにはまずレントゲンを撮影します。レントゲンでは歯茎の中で歯の周囲のあごの骨がどの程度支えているかを確認します。末期段階(P3)では、歯があごの骨から完全に離れてしまっているため、治療は抜歯が基本となります。

ただし奥歯に関しては、骨の中で上の歯では3根、下の歯では2根の根に分かれているため、P3が1根だけであれば、一つの歯を根の部分で分離して、一部を残すことが出来る場合もあります。


歯周病であごの骨が溶けるわけ?

 細菌まみれの歯から骨が避難している!?

細菌まみれの歯から骨が避難している!?

歯周病の原因は、歯の周囲に付着した細菌です。歯周病の初期段階では、この細菌が歯茎にのみ炎症を起こし出血や白い膿が見られます。末期になると歯の周囲の骨がほとんど溶けますが、これは骨に近付いてくる細菌に対して骨が自分を溶かして逃げようとしているのです。

P3では歯の根の部分がほとんど細菌に占拠され、実は歯そのものは既に細菌の固まり、体に不必要な有害な異物と判断された状態です。そのために治療は抜歯。抜歯を行ない細菌まみれの異物(歯)が排除されれば、骨はまた周囲の骨の高さまでゆっくり戻ってきます。

良くあるのは、歯の周囲の骨が完全に溶けグラグラなのに、抜歯せずに放置するケースです。これはまるで細菌まみれの異物を骨に無理矢理押し付けているようなもの。体に良いわけありません。歯周病の末期に抜いた歯は、どれもかなり汚れていて2度と口に戻したくないと思うものばかりです。

更新日:2010年03月11日

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