親知らず

更新日:2006年09月11日

親知らずはどうやって抜くの?

親知らずを抜いた人が「大変だったよ……。」と言うのを聞いて、ついつい親知らずの処理を先送りしている人っていませんか? 今回は親知らずの抜き方について、解説します。

親知らず抜き方

問題になることが最も多い、「斜め型」の親知らずを抜くための具体的な手順は次のようになります。

  1. 麻酔をします
    親知らず周辺の歯肉から麻酔をする場合と、少し長めの針を使用して、親知らずより奥の部分に麻酔を行なう場合の2種類があります。

  2. 歯が見えるようにします
    歯が歯肉でよく見えない場合は、メスなどを使い、歯の頭の部分が見えるようにすることがあります。もちろん麻酔が効いているので、痛みはありません。

  3. 歯の周りの骨を僅かに削ります
    親知らずの抜き方(骨を僅かに削る)
    この程度の傾きであれば、骨は削らないで抜くことができます

    歯の傾きによって削る量はまちまちですが、あまり傾いていない場合には、まったく削らないこともあります。傾きが多い場合に歯が見えている部分の周囲を削っていきます。

  4. 歯の頭を一部削ります
    親知らずの抜き方(歯冠切断)
    手前の歯にぶつかる部分をカットしてから抜くことも多い

    斜めになって前の歯にぶつかっている場合には、そのまま引っ張ってもぶつかって抜けません。そのため、抜くときにぶつからないように親知らずの歯の頭を削ります。傾きが大きいときは、この時点で歯の頭の部分を全て削ることもあります。

  5. 親知らずを抜きます
    親知らずの抜き方(抜歯)
    器具を歯の周囲に少しづつ差し込んで緩め抜きます

    歯の頭を削った後、残りの部分を取ります。場合によっては、抜きやすいように赤い線の部分(右図)で、さらに根を2つに分けることもあります。

  6. 歯肉を縫合します
    歯肉を広げた時などは、抜いた後を縫合します。縫合した場合は、通常1~2週間後に糸を抜きます。

所要時間は、難易度によっても変わってきますが、30分から1時間30分程度かかる場合が多いと思います。治療後に2~4時間で麻酔が切れると思います。歯を抜いた後の注意点などは、「歯を抜いた後に注意することって何?」をご覧ください。

文章で解説するとかなり大変な感じがしますが、抜くべき親知らずを先送りすることは、けっして良いことではありません。思い切って抜いてしまえば、その後は一切悩まされなくて済むのも親知らずの特徴です。親知らずが気になる場合は、まずは病院で相談してみることをお勧めします。



-関連リンク-
「親知らずを抜きたくない! タイプ別温存法」
「親知らずが引き起こす最悪のシナリオとは?」
歯の治療の基礎知識Vol.3「親知らずは抜くの?抜かないの?」
歯の治療の基礎知識Vol.2「親知らずの痛みを予知する!?」
「歯を抜いた後に注意することって何?」

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丸山 和弘

地域密着型の現役歯科医師。小さな子どもの虫歯予防からお年寄りの入れ歯相談まで、数多くの症例と日々向き…

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