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白目に血!? 白目の一部が突然真っ赤になる原因・病気

【医師が解説】朝起きると、いきなり白目に血がたまって真っ赤になっていた! 痛みも思い当たる原因もないのに、充血とは全く異なる血のにじみ方に驚く方もいるようです。これは「結膜下出血」というもので、1~2週間程度で自然治癒し、視力低下などといった影響の心配もありません。わかりやすく解説していきましょう。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

朝起きたら白目が真っ赤に! 怖い病気の初期症状?

驚く女性イメージ

白目が突然真っ赤に血がにじんだようになったら、驚いてしまうもの。この原因と対処法は?

「充血とは全く違う感じで、いきなり白目に血がにじんでいます。痛くもかゆくもなく、思い当たるフシも全くないです。何かひどい病気の前触れでしょうか? 救急車、呼んだ方がいいですか?」

嘘のように感じる方もいるかもしれませんが、これは私が実際に電話でいただいたことのある質問です。

意外かもしれませんが、実は同様の「白目部分の出血」に関する相談は、割と受けることの多い質問のひとつです。確かに何も知識がない状態で、いきなり白目の一部が真っ赤に出血したようになっていたら、びっくりしてしまうのも無理はないかもしれません。この状態にはどう対処したらよいのでしょうか? 何か大きな病気の前触れや初期症状だったりするのでしょうか?
 

白目の一部が出血で赤く染まる「結膜下出血」とは

白目が赤く染まるのは結膜下出血
白目が赤く染まるのは結膜下出血
結論から言いましょう。

「あまり心配しなくて大丈夫です」

白目部分が一部赤く染まるのは結膜下出血といい、結膜下の小さい血管が破れ出血したものです。これといって思い当たる原因がないことも多く、大体1~2週間で自然と吸収されなくなり、きれいな白目に戻りますのであまり心配はいりません。イメージしにくいかもしれませんが、結膜というのは、眼の外側なので視力が落ちたりすることもありません。

白目の部分は結膜という膜で覆われており、その下にある血管が破れて出血するので赤く見えるのです。血管が走っているのは「白目が充血」することからもよくわかりますよね。ちなみに、充血は血管が拡張して良く見えるようになることで、結膜下出血とはちょっと違います。余談になりますが、黒目は「角膜」という膜で覆われていますが、ここには血管が走っていません。そのため黒目部分は充血したり、結膜下出血のように突然真っ赤になったりはしないのです。
 

白目の血で眼科受診すべきケース・受診の目安

結膜下出血は先述の通り、自然治癒するもので後遺症のようなものもないので気にしなくても大丈夫ですが、
  • 明らかな眼の外傷の後に起こった
  • 繰り返し起こる
  • 目やにやかゆみ、発熱など、他の症状もある
といった場合や、不安なときは一度眼科を受診し診察を受けましょう。他の病気が隠れていたり、処置が必要な場合があります。

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