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挫折しない日経新聞の読み方<資産運用編>(3ページ目)

誰でも一度は、「日経新聞を読みこなせたら、うまく資産運用ができるかも」と思ったことがあるはず。「難しくて長続きしない」というあなたに、挫折せず楽しく読めるコツを伝授します。

執筆者:石原 敬子

資産運用のために、お金の旬を知る

なるほど
見出しと数字を眺めるだけ!これを続けると、しだいに読めるようになります!
資産運用のために日経新聞を読みたいあなたは、株価、金利、為替などは外せない情報のはず。これらのマーケットについては「マーケット総合面」が役に立ちます。とはいえ、ここは慣れないうちは難しく感じるかもしれません。はじめのうちは、見出しと株式指標や為替レートなどの数字だけを眺める、という入り方でも良いのではないでしょうか。

見出しを見て、本文を読みたい興味が自然に湧いてくるようなら、すでにステップアップしている証拠。その日が来るまで無理をしないことです。いよいよ本文が楽に読み進めるようになったら、マーケットのストーリーを想像できるぐらいまでに読む力がついてきているのではないでしょうか。

資産運用といっても、その方法は人それぞれです。株式投資のために読むなら、「投資・財務面」の見出し読みから始めてみましょう。預貯金のためなら「金融面」、外貨投資のためなら「金融面」「国際面」の見出しを眺めてみて下さい。

資産運用には、いつも決まったベストな方法があるわけではありません。その時々によって有利な運用方法が変わっていくもの。その時の旬を外してしまったら、有利な運用は出来ません。そのためにも、その時期に応じたマーケットの状況を把握しておくことは不可欠です。ぜひ、読みグセをつけるところからスタートして、このあたりまではレベルアップしていただきたいものです。

さらには、物価の参考になる「商品面」、身近な経済である「消費面」などを参考にすると、より深みが増すことでしょう。

株式投資は会社の価値を判断すること

ネットで情報が簡単に検索できる時代とはいえ、株式投資の判断には、やはり日経新聞は欠かせないと思います。最後に、株式投資の判断のために、どのように日経新聞の記事を読み解いたら良いか、日経アレルギーが治ってきたレベルの方のために、アドバイスをしておきましょう。

抵抗なく「投資・財務面」の見出し読みができるようになってきたら、数字の比較を意識しながら読むと良いと思います。なぜならば、株価の動きは、投資家が決めていく「その企業の価値」に他ならないからです。「投資・財務面」に掲載されている企業業績が、それまでの市場のコンセンサスと大きく違う報道だった場合、その報道がなされた瞬間からその企業が投資家から見られている価値が変わるわけです。その結果が株価なのです。

「投資・財務面」の記事中に、“従来予想と比べて”“前年比”などという言葉があったら見逃さずに、その違いがどのぐらいなのかの具体的数字で、企業の価値を判断してみて下さい。

今回は、「日経新聞を読みたいけれど、難しくて挫折してしまう」という日経ビギナーに向けて、資産運用の参考になる読み方をご紹介しました。読みグセがつき、自分なりの読み方ができてくれば、もっと違ったオリジナルな読み方もあるはずです。ぜひ、ご自分なりの読み方を確立させて下さいね。投資は自己責任といわれながらも、自分で判断をする方法がわからない、という方もまだまだ多いようです。世の中のストーリーが描けるようになれば、経済の動きにも臨機応変に対応できるのではないでしょうか。

【関連サイト】

「挫折しない日経新聞の読み方<仕事生活編>」

「挫折しない日経新聞の読み方<決算発表編>」

「140円で盛りだくさん、お得な情報紙 はじめての日経、楽しく読む!」


【関連リンク】

「経済、株式・投資を学ぶためのリンク集」
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