よくわかる経済

更新日:2006年10月27日

サラリーマンの平均年収、8年連続ダウン!

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気になるサラリーマンの平均年収。いざなぎ景気に超すと言われる長期好景気、実感が湧かないのは給与所得が増えないからという検証を、民間給与実態統計調査を基にしてみましょう。

業種によって景気の実感はこんなにも差が!

涙
メーカー勤務はフトコロ潤い、サービス業は涙、涙・・・
業種別のサラリーマン平均給与を、2002年と2005年で比較してみました。


●2002年と2005年の業種別サラリーマン給与の比較(1年を通じて勤務した給与所得者の場合)

2002年2005年
化学工業557万円566万円(+1.62%)
金属機械工業521万円559万円(+7.29%)
金融保険・不動産業554万円545万円(-1.62%)
運輸通信公益事業528万円503万円(-4.73%)
建設業464万円447万円(-3.66%)
その他製造業407万円421万円(+3.44%)
サービス業426万円401万円(-5.87%)
卸小売業372万円363万円(-2.42%)
繊維工業337万円347万円(+2.97%)
農林水産・鉱業304万円304万円(→)
平均448万円437万円(-2.46%)

業種別に見ると、「いざなぎ超え」の長期好景気を実感するサラリーマンは、化学工業、金属機械工業、その他製造業、繊維工業・・・つまりメーカーに勤務する人、実感できない人は金融保険・不動産業、建設業、サービス業、卸小売業ということになります。メーカー主導で輸出中心の景気回復、と言う説明がここでぴったり当てはまるようです。

なお、ここで注目すべき点は、格差が大きいことではないでしょうか。上昇率の大きい金属機械工業と下落率の大きいサービス業では、優に10ポイント以上の差がついてしまっています。もっとも、2002年当時の金属機械工業といえば不況真っ只中でしたので、川上産業と川下産業の時間のずれがあるとも言えるかと思います。

それを踏まえると、その時間差から今後の景気に関しては出遅れのサービス業や商業がどれだけ回復をするかと同時に、先行したメーカーがどれだけ長期に好業績を維持できるかにかかっているかでしょう。

なお、前ページの表で見られたことですが、所得税の負担が重くなっていることも気がかりです。いくらサラリーマンの所得が増えたからといっても、源泉徴収される所得税の負担が重くなっていれば可処分所得は減り、景気の実感が湧かないのは当然のことですね。

11月にも「いざなぎ景気を超えるか?」とにぎわってはいるものの、企業の人件費削減の下に長期好景気が成り立っていること、勤務先企業の規模や業種間での格差が大きいことが今回の特徴であり、その結果、人々に景気回復の実感が湧かないのだろうと思われます。


【関連サイト】

「いざなぎ超えとは?いざなぎ景気って?」

「いざなぎ超え、実感が湧かないのはなぜ?」

「民間給与実態調査結果」(国税庁)


【関連リンク】

「景気動向、好況・不況を読む」

「生活と経済・金融商品・マネープランニング」

(執筆者:石原 敬子)

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