社会ニュース/よくわかる時事問題

どこまで進んだ?企業のメンタルヘルス対策(3ページ目)

患者が倍増するなど、深刻化するうつ病。職場でも、心の病に悩む社員が増え、メンタルヘルスケアは待ったなし!の時代です。そこで、企業のメンタルヘルス対策は、どの程度まで進んでいる?

執筆者:志田 玲子

マツダでは、職場復帰にやさし~い配慮!

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心の悩みを抱える社員らには、専門家によるきめ細かなフォローが必要……。
自動車メーカーのマツダでは、「メンタルヘルス対策の強化」「生活習慣改善の推進」を重点目標に掲げ、全社的な健康づくりに取り組んでいます。そのメンタルヘルス対策とは……

■専門家による相談体制の整備…… 常勤産業医5名、精神科嘱託産業医1名、保健師27名のチームを設置し、社員の相談をきめ細かくフォロー。
■教育研修…… 社員・管理監督者双方に、自律訓練法などのセミナーを実施。
■職場復帰への配慮…… 1ヶ月以上精神疾患で休業した社員がスム-ズに復帰できるよう、「試し出社制度」「復職時短時間勤務制度」を整備(※)。
※ 「試し出社制度」は、本人が無事に出社して業務を行なうことが出来るかどうかを確認するために、本人・産業医・保健師の3者で相談しながら、1日1時間程度出勤して様子をみる制度。
「復職時短時間勤務制度」は、復職時の負担を軽くするために、上記3者で相談しながら、1日の労働時間を4~8時間の間で調整しつつ就労する制度。


相談体制の整備や教育研修の実施など、2ページで見た一般的な取り組みに加え、職場復帰にやさしい制度も用意されています。これなら、心の病に悩む社員も、無理をしないで復帰できそう……。

長時間労働にセクハラ・パワハラなど、働く人たちを取り巻く職場環境が、厳しさを増す時代。こんな時代は、「社員らの心の健康管理にも、企業責任が問われる!」と言えそうですね。ところで、あなたの会社はメンタルヘルスにやさしい会社?

【記事の関連サイト】
●All About「よくわかる時事問題」のサイト
交通事故を凌ぐ!「うつ病」100万人時代
30代が深刻!若い世代を襲う「過労自殺」
学校だけじゃない!職場いじめの実態とは?
若いオレたちこそ危ない?忍び寄る自殺の罠
どう守る? 私たちの心と体の健康

●その他のサイト
「労働者健康状況調査の概況」(平成14年版)、厚生労働省
うつ病(気分障害)、京都府精神保健福祉総合センター
心の健康チェック、同


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