インテリア照明/シーリングライト・ペンダントライト

シーリングライトは万能器具?(2ページ目)

住宅でよく見かける天井直付けの照明器具シーリングライト。比較的大きいので、お部屋に一つあると、ついつい満足しがちですが、そこには大きな落とし穴があります。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

シーリングライトのデメリット!?


前ページでは、シーリングライトの利点を話してきましたが、これが裏目になることもあります。1灯で部屋に必要な明るさがとれても、それが全ての生活行為に対して十分ではないことを認識している生活者が少ないのです。例えばリビングルームで考えてみます。
  
1灯のシーリングライトで部屋の平均照度が150ルクス(この明るさはJISの照度基準を満たしています)得られる場合、それは器具の直下あたりで300ルクス以上あるかもしれませんが、部屋のコーナでは100ルクス以下になることも考えられます。もしこのコーナーで読書を楽しもうとするなら、この3倍以上の明るさを読書面という局部に必要となります。そのために、読書コーナーにはフロアスタンドなどの器具が併用されることが望まれます。


アメリカの住宅照明読本では、シーリングライトの選び方に器具の大きさを取り上げています。器具が大きすぎたり小さすぎると結構気になると思います。そこで、目安として一般的な天井高であれば部屋の対角線の1/8~1/10くらいの大きさが薦められています。しかし、日本ではもう少し大きいものが選ばれている感じです。
  
写真はCGでシミュレーションしたものです。上がアメリカの1/8で、下が1/5です。あなたならどちらの大きさが部屋に調和していると感じますか。

シーリングライトとデスクスタンドの組み合わせで、局部をしっかりと照らす
上はアメリカサイズ、下は日本サイズ



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照明の基礎を知るには・・・
「お部屋の雰囲気UP 一室多灯照明のススメ」
「照明の基礎講座1 照度を意識しよう」
「照明のことがわかる本」

照明で失敗しないために・・・
「住宅照明の失敗 その1」
「住宅照明の失敗 その2」
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