照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

太陽光で照明するスカイライトチューブ

反射率の高いチューブで自然光を室内に取り込むシステムをご紹介します。曇りの日でも明るく、人工照明をつける必要がないのでエネルギーゼロの環境と体に優しい照明です。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

昼間の照明はエネルギーゼロへ


写真1.曲面反射板が内蔵されたドームレンズスカイライトチューブは、屋根面に設置するドームレンズによって朝から夕方までの太陽光をとり込み、ドーム内の反射鏡と反射率の高い鏡面仕上げのアルミチューブによって効率良く光を室内に届けるシステムです。

チューブを延長すれば2階を通して1階の室内を照明することも可能です。屋根材は、瓦やガリバリウム、スレートなどほとんどの種類に対応しているそうです。

写真2.1階まで効率よく光を届けるチューブ
先日、隅田区にあるショールームでスカイライトチューブを見学させてもらう機会がありました。その日は曇りだったのですが、室内は人工照明なしでも十分明るく驚きました。光は拡散しており、自然光で色もきれいに見えるためか、照度以上に明るく感じます。

人工照明を点灯しない分、昼間の電気エネルギーの節約にもなり、経済的で環境にやさしい照明です。

写真3.室内を照明。チューブ部分は天井裏に入ります。
また、紫外線は、ほとんどカットされており日焼けや紫外線による劣化の心配もありません。天窓やハイサイドライトでは、直射日光が入るため、真夏では日差しが強すぎることがありますが、スカイライトチューブでは柔らかく拡散した自然光が入り、安定して室内の明るさを確保できます。

もちろん天候や時間帯によって明るさは変わりますが、屋外の明るさに連動した光の変化は、人間の体にとって自然で健康的な環境と言えます。

次の頁では、体に優しい自然光についてご紹介しています。
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