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X’masに考えたい「子供と過ごすリビング」

ツリーを飾ったり、ホームパーティをしたり……子供と家族団らんを過ごすことの多くなる、この季節のリビング。実はリビングって、子供をアットホームな雰囲気でしつける最適な場ではないでしょうか?

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

クリスマスイメージ
クリスマスは家族でリビングに集まって楽しく伝統行事の話をする絶好の機会
クリスマスツリーを飾ったり、ホームパーティをしたり……子供と家族団らんを過ごすことの多くなる、この季節のリビング。実はリビングって、季節行事や伝統の由来などを教えることの多い場でもあり、子供をアットホームな雰囲気でしつける最適な場ではないでしょうか? そこで今回はクリスマスを機に、「子育てリビング」について考えたいと思います。

リビングの求心力が年々低下している?

さてここ十数年来、子供部屋が必要かどうかという議論が続き、子供部屋の個室弊害論や引きこもり誘発論が指摘されてきましたが、実は子供が引きこもって出てこなくなるという問題は、立派な個室を与えたことだけによるものではなく、リビングの問題も深くかかわっているように思います。

キッズリビングイメージ
リビングの求心力を「あえて作り出す」時代に(写真:三井ホーム「レゾンテ」キッズリビング)
かつて、リビングダイニングには魅力的な求心力がありました。リビングダイニングという名前がなかった時代でも、小さなちゃぶ台を皆で囲んでテレビを見て、そこにお母さんがつくる料理が並んで、いいニオイがして、家族の楽しそうな笑い声が聞こえる。「なんか楽しそうだから行こうかなぁ」と五感で誘う求心力がありました。

頑固なお父さんも、反抗期のおにいちゃんも、そのちゃぶ台に交じって新聞を広げていたり、食事の時間にはムッツリでもちゃんと座ったり。会話に交じっていなくても空間や同じ時間を共有し、おいしいゴハンを食べながら、それなりに心がほぐれていったのではないでしょうか。

リビングの求心力を「作り出す」時代に

エアリビング
思春期の難しい時期も、こんなエアリビングがあったらリビングで過ごすことが気分転換になる?(写真:ダイワハウス)
ただ現代では立派な子供部屋が与えられ、パパもママも仕事で遅く、お腹がすいても近くのコンビニで容易に買うことができ、テレビもケータイで見られるとなると、わざわざリビングに出てくる「理由」がなくなってしまうのは、ある意味当然といえるでしょう。

あまりにも「家の外」が便利になってしまったため、努力しないと家やリビングの魅力がどんどんかき消されてしまう時代にあるのです。しかし、その失われたリビングの魅力も、住まいのちょっと仕掛けで意外に取り戻せたりするのではないでしょうか。

最近、家全体がオープンなつくりが増えていますが、たとえばリビングの中に子供専用のスペースをつくれるのも、広い一戸建てならではの魅力。その「キッズリビング」には子供専用のテーブルやチェアを置いたり、自由なプレイルームを、リビングの隅や隣につくっておくと、子供は自分の領域を学んで安心して遊べます。その代わり、そういうスペースは傷つきにくく、張替えできるクロスにするなどの工夫も必要です。

ファミリーライブラリー
リビングなどに一角に親子で並んで作業できるファミリーライブラリーの提案も増えている(写真:ダイワハウス「ハッピーハグモデル」
また、思春期の子供が悩みを親に話せず悶々としていても、たとえば吹き抜けのリビングから明るい自然光が差し込んだり、テラスと開放的に連続させたエアリビングから空や緑が見え、風が吹いてくることで、内省的な気持ちが幾分かは外に向かって気分転換できるのではないでしょうか。

また、リビングなどの中に家族共有のパソコンスペースをつくれば、意外と辞書や本など共有することも多いので便利ですし、親が調べものをしたり机に向かっている姿を見せることは子供にもよい刺激になります。ママとのコミュニケーションは多くても、パパと一緒に過ごす時間をつくることは意外に難しいもの。でもこうした共有のワークスペースなら自然な雰囲気で肩を並べて一緒に過ごせます。

次ページでは、リビングを中心にした動線について考えてみましょう。
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