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東芝「ピコイオン除菌 ウィルスハンター」搭載冷蔵庫「GR-B55F」
今まで大容量(500~600L)の省エネが一歩リードで進んでいたのに対し、400L前半の省エネがいまひとつ進んでいなかったのが現状。しかし、今期はこのゾーンも省エネがぐんと進化しました!
そこで今回注目したのが、高い省エネ性能を実現した東芝の冷蔵庫。野菜真ん中タイプには意味がありました。それでは、省エネ技術と使い勝手を含め、ご紹介します。
他社にない「ツーゾーンレイアウト」で省エネ!
各社いろいろな方法で省エネ性能を向上させていますが、今期の東芝は「ツーゾーンレイアウト」で勝負。冷蔵庫は大きく分けて、冷蔵室や野菜室の「冷蔵」と、冷凍室や製氷室の「冷凍」と、2つの温度帯があります。この温度帯をキレイに分けることで、さらなる省エネを実現しました。冷蔵庫の構造上、温度帯が異なる部屋と部屋の間には、お互いの温度に影響を出さないために、温度コントロールヒーターが入った断熱仕切りが入れてあります。ヒーターには電気が使われていますので、この数か多いほど消費電力がかかることになります。
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真ん中が野菜室の場合、冷蔵ゾーンと冷凍ゾーンが交互に配置されるため、断熱仕切り(赤いライン)は3ヶ所必要(画像:メーカーリリースより)
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真ん中が冷凍室の場合でも、今までは冷蔵ゾーンが2つに分割され、断熱仕切り(赤いライン)は2ヶ所入っています(画像:メーカーリリースより)
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冷蔵ゾーンと冷凍ゾーンがきっぱり2つに分かれている「ツーゾーンレイアウト」なら、断熱仕切り(赤いライン)は1ヶ所に(画像:メーカーリリースより)
ひとつだけ気になったのが、製氷室が野菜室の下に気になり、ちょっと低すぎて使いにくいのでは?ということ。しかし、実際にいじってみると、ガイドの身長(158cm)では気になることは無く、使い勝手としても大丈夫でした。
独自の「i-ツイン冷却」で、湿度85%の冷蔵室
そして、もうひとつの独自機能が、2つの冷却器を搭載する「i-ツイン冷却」。先の「ツーゾーンレイアウト」の温度帯ごとに、それぞれ専用の冷却器があります。では、冷却器が2つあるメリットは何なのでしょうか?
i-ツイン冷却なら、温度が安定しやすく湿度を高く維持できます(画像:メーカーサイトより)
しかしそれぞれ専用の温度帯ごとに冷却器があれば、温度が安定しやすく、湿度も高く維持することができるのです。
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2日間ラップなしで冷蔵室に保存した食品 左:i-ツイン冷却/右:シングル冷却
シングル冷却の冷蔵庫と比べると、一目瞭然。ハムはもちろん、カステラも触った感じは天と地ほどの差がありました。
このように、むき出しのまま食品を冷蔵庫に入れることは、あまり無いかもしれません。でも、これだけ乾燥が防げるのであれば、お惣菜の残りモノは簡単にフタをするだけ充分大丈夫ですし、箱に入ったケーキもおいしく保存できると感じました。
「ピコイオン除菌 ウィルスハンター」で、庫内清潔&鮮度維持
また、今期力をいれているのが「ピコイオン除菌 ウィルスハンター」。イオン搭載は、他社も似たような展開をしているため、正直、目新しさは無いのですが、庫内の除菌・脱臭機能が搭載されたことは歓迎すべきことです。
「ピコイオン除菌」ユニット 1ヶ月に1度の給水が必要ですが、その分イオンが安定供給されるとのこと
給水は1ヶ月に1度、水道水を入れるだけですし、タンクに水が無くなってもマイナスイオンは発生し、雑菌の抑制をするとのこと。これなら、そんなに気にしなくてもよさそうですね。
細かな配慮で満足感UP
最後に、ガイドおすすめの便利機能をいくつかご紹介します。■卵入れ
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14個入る卵ケース。内側のケースをひっくり返してパックのまま入れたり、バラバラに入れたりと、使い勝手がイイ!
そんな些細な不満ですが、見事に解消してくれた心配りがうれしい卵ケースのカラクリ。14個まで入るだけでなく、ケースを裏返すことで、買ってきた卵をパックのまま入れることも可能。これはなかなか便利です!
■冷凍室の全面アルミトレイ
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全面アルミトレイの冷凍室(画像:メーカーサイトより)
■自動ドア
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人気の「電動タッチオープンドア」。使ってみると本当に便利!(画像:メーカーリリースより)
ガイドの結論~
400L台はまさにイチオシ!バランスの良い安心タイプ
派手な演出はありませんが、冷蔵保存を中心に基本機能・使い勝手・省エネと、3拍子そろったバランスの良い安心感のある冷蔵庫だと感じた東芝・冷蔵庫。2010年2月には、同シリーズの420L台・3機種も新たに加わり全6機種が出揃いました。こちらは、401~450Lクラスで年間消費電力260kWh/年という、業界No.1の省エネ性を達成! 幅685mmの400L代後半より85mm小さい幅600mmなので、これなら置けるというご家庭も多いはず。このクラスで買い替えを検討していた人にとっては、一押しの冷蔵庫と言えるでしょう。
GR-B55F
GR-C43G
【メーカーサイト】東芝・冷蔵庫サイト
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