DIY・日曜大工/DIYで使う木材

木材の性質

木材を選ぶために木材の性質について、板の反り方についてご紹介します。

番匠 智香子

執筆者:番匠 智香子

DIY・日曜大工ガイド

天然の木材には割れや反り、ねじれはつきものです。しかし出来るだけ反りが少なくねじれが少ないもの、割れのない材料を選んだ方が制作はしやすくなります。そこで木材の性質についてご紹介します。

板目と柾目

木取りの違いで名称が変わります。

木取りの違いで名称が変わります

木材は丸太からの取り方(木取り)によって、大きく2つに分かれます。図のように年輪に沿るように取ったものは板目(いため)と呼ばれ、弧を描くような木目になります。年輪に対して直角に取ったのものは柾目(まさめ)と呼ばれ、板目に比べて、直線的な木目になります。

柾目は反りや割れが少なく、直線的な木目になるので整然とした印象になります。丸太から切り出す枚数が限られるので一般的に板目よりも高価です。板目は柾目に比べて反りやすくなりますが、木材らしい木目が出やすいので表情を楽しむことができます。


木表と木裏

樹皮側を木表、中心側を木裏

樹皮側を木表、中心側を木裏

丸太の樹皮の側は木表(きおもて)、中心側は木裏(きうら)と呼ばれます。板目は乾燥や収縮で写真のように木表側に反っていきます。年輪の弧を描く方向と逆に反ると覚えるとわかりやすいでしょう。

また、年輪が見える面を木口(こぐち)、側面を木端(こば)と言います。木口面を見ると、板目か柾目かを判断しやすくなります。

たとえば、鴨居などは建具があたる面を木表にしたり、箱などの工作物は木裏を外側にするなど、木材が反っても対応できるよう考えて使われることが多いです。

木材の選び方

材料を手にとり、木口側から見て反りやねじれをチェックします。特に薄い板は大変反りやすいので、しっかりチェックしましょう。その他に大きな節(ふし)や抜けそうな節がないもの、ベタベタしているヤニの出ていない材料を選ぶようにしましょう。

材料を選ぶ時はぜひ木取りも考えてみてください。もし長い材料が反って湾曲していても、短く切ってしまえば影響が出ないこともありますし、大きな節や抜けた節がある箇所もアクセントに使って、面白いデザインに仕上がることもあります。

木材は木目、節でいろいろな表情を持っています。その表情に触れ合いながら、木材選びの段階から楽しんで下さい。
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