京都グルメ/京都のイタリアン

リストランテ美郷(2ページ目)

イタリア郷土料理の数々を町家でいただくことのできる一店「リストランテ美郷」。自家製パスタを始めとするコストパフォーマンス抜群のディナーコースを御紹介します。

執筆者:麻生 玲央


お値打ちコース

ディナーの美郷コース(5,500円)は、付きだし+前菜1+前菜2+パスタ料理+魚料理+肉料理+デザート+飲み物と、コストパフォーマンス抜群の内容。前菜の多さも嬉しいポイントですが、この価格帯にも関わらず、しっかりとした素材のメインを二種類いただけるというのは素晴らしいですね。

・Stuzzichino(シェフからの小さなプレゼント)
アミューズ。
野菜の甘味を堪能できる一皿。

まずは、野菜の滋味を存分に活かした「キャベツのパンナコッタ 金時人参ソース」が登場。始めの軽い一皿とは思えないほど丁寧に作り込まれたパンナコッタには、キャベツ独特の甘味と香り、そしてそれを取り巻くように添えられた金時人参のソースが一体となり、今この季節でしか味わえない優しい甘味を描き出しています。


・Antipasto primo
ワカサギのカルピオーネ 和牛のローストビーフ
ワカサギのカルピオーネ 和牛のローストビーフ
続く前菜は、「ワカサギのカルピオーネ(エスカベージュ)」と、「和牛のローストビーフ トンナータ添え」の2種。身の引き締まったワカサギは酢漬けに、そして和牛を使ったローストビーフのほうは、トンナータというツナを使ったソースを添えてあります。ローストビーフのトンナータは久しぶりに出逢いましたが、京都にいながらにして、こういった郷土料理を出してもらえるのは嬉しい限り。


・Antipasto secondo
前菜2。
ウイキョウの風味がポイントなのです。

続く前菜は「ウイキョウ風味の帆立貝柱のソテー レンズ豆の煮込みと共に パルミジャーノ・レッジャーノのソテー乗せ」。帆立貝柱のソテーは、あっさりした中にもコクのある仕上がりで、これを柔らかく煮込んだレンズ豆と供にいただきます。上に乗っているパリパリに焼かれたパルミジャーノ・レッジャーノと一緒に食べると、より一層風味・テクスチャが際立ち、さらにワインを誘う味わいとなります。


・Primo piatto
自家製パスタ。
素材の持ち味を活かした自家製パスタ。

パスタは自家製スパゲッティを使ったカラブリア風トマトソースが登場。トマトが生み出すほんのりとした酸味の後を、三歩下がって寄り添い歩いていくような控え目な甘味が静かに追いかける、珠玉のソース。

そして、このソースとパスタの絡み具合が驚くほど良いのは、ソースが絡みやすいように計算して作られた自家製パスタだからこそ。こういった見えないところにもシッカリとした工夫が施されているところに、シェフの匠なセンスが垣間見れるのです。

次ページでは、魚・肉のメイン料理を御紹介します
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