京都グルメ/京都のフレンチ

ラ・プレーヌ・リュヌ(2ページ目)

ホテルオークラのフレンチレストラン「ピトレスク」出身の若手シェフが開店した「ラ・プレーヌ・リュヌ」。一流の料理をお手軽に味わえるカジュアルな一軒です。

執筆者:麻生 玲央


多種な肉料理

・ピジョン・ラミエ(山鳩)のロースト、ソースサルミ
ピジョン・ラミエ(山鳩)のロースト・ソースサルミ
ピジョン・ラミエ(山鳩)のロースト、ソースサルミ
今年初のジビエはピジョン・ラミエ(山鳩)。ソースサルミ(使った肉のガラや内臓と赤ワインを用いて煮詰めて作るソース)による一皿です。このピジョン・ラミエは数日前に入荷したばかりということで、まだ身肉は若かったのですが、十分すぎるほど質の高いポテンシャルを感じられる肉質でしたね。ソースサルミは若い身に合うように少し強めの味付けとなっており、このバランス感が絶妙の仕上がり。ピジョン・ラミエ独特の薫香が鳩好きには堪らない逸品です。

添えられているのはドゥフィノワーズ。ニンニク風味が暑い残暑で夏バテ気味の身体に、よく効きます。


・ピーチメルバ
ピーチメルバ
ピーチメルバ
そしてデザートは私の大好きなピーチメルバ! ピーチメルバとは桃のコンポートとバニラアイスとフランボワーズのソースによる逸品で、19世紀のオーストラリア出身の歌姫(ディーヴァ)ネリー・メルバのために、当時、サヴォイホテルのレストラン料理長だったオーギュスト・エスコフィエ氏が彼女の出演した歌劇「ローエングリン」に因んで考案したデセールです。

このピーチメルバ、よくストロベリーを使う店がありますが、ストロベリーではなく、フランボワーズ(ラズベリー)だからこその風味が重要な一皿なのです。もちろん、「ラ・プレーヌ・リュヌ」ではちゃんとフランボワーズを使用されており、シャープな酸味と瑞々しい桃、それに滑らかなアイスクリームの融合感が秀逸。旬のフルーツを使った見事なデザートでしたね。

京都では貴重な実力派フレンチレストラン

さすがに一流ホテルの有名フレンチで修行されてきただけあり、どの皿も安定して調和感のとれたハイレベルな料理の数々。これだけの料理が夜3,000円台から愉しめるのですから(麻生的には肉料理が選べる5,250円コース推奨)、カジュアルな雰囲気も含めて素晴らしい一軒と言えるでしょう。まだお若いシェフですので、これからもさらなる飛躍と進化に期待できる一店です。

注) 「ラ・プレーヌ・リュヌ」は移転されました。当記事は移転前の記事となります。ご注意くださいませ。


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