暮らしの歳時記/夏の行事・楽しみ方(6~8月)

父の日“本当の由来”とプレゼントの謎(2ページ目)

父の日はなぜできたの? 本来何をプレゼントするの? 他の国では? ……プレゼントを考える前に、知っておきたい父の日のことをまとめました。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

父の日のプレゼントは?

本来は白いバラ
今ではさまざまな贈り物をしますが、本来、母の日がカーネーションだったように、父の日はバラを贈りました。ドット夫人が父親の好きだったバラを選び、白いバラを父のお墓に供えたことに由来します。


バラは何色?

ドット夫人が供えたのは白いバラですが、父親が健在なら赤いバラ、他界された後は白いバラを贈るという説もあります。(このへんも母の日のカーネーションに似ています)


日本では?

なぜ日本では黄色いバラが多いの?
日本では、1947年に公式に5月の第2日曜日が母の日となりましたから、父の日が広がったのはそれ以降。70年代でも、それほど認知されてはいませんでした。

やがて、1981年に社団法人日本メンズファッション協会を母体とした『FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会』が設立され、父の日が国民的イベントになっていきます。同委員会では黄色を提唱し、「父の日黄色いリボンキャンペーン」や「ベスト・ファーザー発表・授賞式」などの活動を行っています。

黄色や黄色いリボンの由来ですが…
『イギリスでは古来、「黄色」は身を守るための色とされていました。
「黄色」がアメリカに渡って「黄色いリボン」となり、「愛する人の無事を願うもの」となりました。』(『FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会』の「黄色いリボンの由来」より抜粋)

こうした活動が実を結び、日本では黄色を父の日カラーにするところが多いのです。プレゼントに黄色いリボンを結ぶのも、そのためです。花に関していえば、黄色いバラやヒマワリのほか、白いバラ、白いユリなども支持されています。


ところで、他の国ではどうなのでしょう?世界の父の日を調べてみました。  >>>
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