ワイン/ワイン関連情報

今年こそワイン通になる!

「ワインに詳しくなるにはどうしたらいいの?」という大きな疑問に答えてみよう。これから1年でワインに詳しくなるには一体どのように練習すればいいのか? 順を追って見て行く。

執筆者:橋本 伸彦

ワイン通への道

「いつかはワインを詳しく勉強したいけれど、どうしたらいいのか分からない……」という声をよく聞く。なるほどワインの本を読むにしても、書かれている意味をきちんと理解するための確かな基礎知識は欲しいものだ。

まずブドウ品種とその栽培、出来たブドウからワインの醸造、瓶詰めや流通の仕方、最終的にどのように飲むか。これらが微妙に関連して味わいの特徴につながる。ひと昔前はあやふやな口伝に頼るしかなかった部分もあったが、最近は専門誌や専門書が豊富に出版されているので情報収集は楽になった。

しかしワインの独学は難しい。複数のワインを味わって吐き出し、その風味について比較した詳細なメモを取ってから、メモの内容を吟味してくれるような場所が少ないからである。普通の愛好家は、ワインバーや居酒屋、ワインショップの試飲などでいろいろなワインを飲んでみる。だが詳細について学べる所は稀で、たいていは飲んだワインの銘柄を覚えているかどうか、といったレベルだろう。

「ブドウ畑にようこそ!」 カリフォルニア州ナパのトレフセン社でブドウ栽培責任者が迎える

そこでワインに詳しくなるには、ワイン造りの概要を学びつつ、本格的な試飲に参加することが必要となる。理論を学んで、実際を味わいで確認するのである。適切な指導者がいれば有志を募って勉強会のような形も可能である。ワインバーやショップなどの店に協力してもらっても良いが、試飲専用のISOグラス、ワインの選択、ワインの資料といった準備、会場の照明などの条件を整えたいと考えると、専門のスクールにまさるものはなかろう。

こうして本とワインから学ぶと同時に、ワイン造りの現場を見るのは非常に役立つ。国内・海外の産地を訪れれば、見学者を受入れるワイナリーは多い。ブドウが実際にどのような場所にどう植わっていてどのように世話されているかを見て、醸造設備も見れば実際にワインが造られる様子がわかる。また、ワインを試飲しながら生産者の話を聞くセミナーに参加する機会があれば、どのような考え方でワインを造っているのかじっくりと聞けるというものである。

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