うどん/関東・武蔵野うどん

武蔵野うどん(府中)

武蔵野うどんという名前の府中市のうどん店。さてどんなうどんだろう? 絶品の白海老のかき揚げ!

この記事の担当ガイド

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東京に根付くうどんといえば武蔵野丘陵地帯の小麦生産拠点をルーツとする武蔵野うどんが有名だ。小平や東村山近辺には名店が多い。ほとんどが家族経営か、それに近いアットホームな規模のうどん屋さんが多い。昼の混雑時を過ぎると売り切れ御免の店も多くある。ほとんどが昼ごはん供給元といってよい。



今回紹介する武蔵野うどんは上記の条件とはちっと毛色が違うタイプのうどん店だ。ちなみに店の名前が武蔵野うどんなのでストレート直球勝負だ。京王線府中駅から徒歩数分の駅前の一角、気楽に立ち寄れる良い立地だ。開店5年経つと言うからこの地に武蔵野うどん文化を立派に根付かせたといってよい。それでも調布が近く蕎麦で有名な深大寺が近いこともあってか蕎麦の要求もかなりあるらしい。もちろんうどん専門店であるので丁重に蕎麦のないことを説明することもたびたび有ると言う。

昼は通し営業。夜は深夜2時までと営業時間が長い。特に夜はちっといっぱいお酒も入って締めにうどんというニーズが多いという。ここにこの店の特徴がある。時間による客層の違いがおもしろい。
繁華街の一角という立地もあり昼時にはかなりの混雑があるが、ちょっと時間をずらして訪れると、落ち着いた内装の店内でうどん好きの人がゆっくりとうどんをかみ締めている。昼時の注文が集中するときは連続的にうどんを茹でているが、少し余裕ができると注文を受けてからうどんを茹で始める。店内には時間のかかる旨が書いてある。約10分ほど待つのだがこれで茹でたてのうどんが食べられるのなら喜んで待ちましょう。


昼時を避けても茹でたてが食べられればやはりうどん好きには嬉しい店になる。天ぷらも揚げたて。こちらも嬉しい心遣い。中休みがないのも実は嬉しい。お店としてはなかなか大変だと思うのだが安心して訪問できる。

夕方からは近くのサラリーマンを中心にちょっと一杯。主に富山方面から取り寄せる新鮮な魚介類を使った料理が自慢。料理も楽しめる気楽な居酒屋さんのような店になる。もちろん最後締めはうどんだ。そして深夜は近所で飲んだ人が締めのうどんを楽しみに立ち寄る。

【うどん】
うどんは店内で手打ちで仕込まれる。小麦粉は香の地粉と食感のASWが絶妙に配合される。24時間寝かされて製麺される。褐色を帯びたうどんはいわゆる田舎うどん風の外観なのだが食べてみると滑らかな食感と押し返すコシとぎっちりと締まった充実感がある。ある意味重たい系の密度感がある。この密度感は文化としての武蔵野うどんの特徴の一つだと思う。



【つゆ】
武蔵野うどんといえばやはりはずせないのは肉汁だ。節系のダシにかえしでつくらた汁に豚のばら肉が浮く。温かいつゆに冷たく締めたうどんをつけて食べる。食べ始めはうどんも熱くなる。気持ち優しい食感。汁が冷めてくるとうどんの強さが際立ち始める。食べ初めから食べ終わりまで連続的に変化するうどんの食感の変化。これは見逃せないうどんの食べ方だ。

このお店のもう一つのお薦めはすりかまと呼ばれるニギスのかまぼこを汁に入れたものだ。この店オリジナルの逸品で人気だ。また肉とじもりかき揚げとじもりは玉子2個を使った豪快な汁で一度食べると病み付きになりリピーターになるという。さっくりと揚がった白海老とタマネギのかき揚げも忘れられない味だ。
ツユは昆布と複数の節類で取られた滋味深い味で豚ばら肉のダシやすりかまに合うように気持ち甘めですっきりとまとまる。しょっぱさや醤油の角が立つようなことはない。最後の一滴まで飲めてしまうだろう。

【出店計画】
うどんのガイド本で出店計画の話が紹介されたのだが残念ながら白紙に戻ったようだ。とりあえずこの味に出会うためにはこの府中まで来ていただくこと以外には道はない。営業時間が長いからいつでも食べたいときに出かけてみよう。女将さんをはじめ元気なお姉さん方が待っている。

【データ】
武蔵野うどん
東京都府中市府中町1-5-5
電話 042-368-6340
営業時間 11時30分から翌2時 1時30分ラストオーダー
日曜祝日 11時30分から23時 10時30分ラストオーダー
定休日 なし

お薦めメニュー
肉もりうどん600円 (豚ばら肉の旨みが凝縮)
かき揚げもり650円(白海老とタマネギのかき揚げ+季節の野菜天2品付)
すりかまもり650円 (富山湾のニギスのすり身入り)
肉とじもり730円
かき揚げとじもり730円
うどん1玉が小盛、1.5玉中盛50円増し、2玉大盛り100円増し。
順次ご相談のうえ食べたいだけ食べてください。(笑)

更新日:2004年03月09日

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