テニス/テニス関連情報

ラケットにいま求められる「黄金スペック」

今回は「黄金スペック」をキーワードに、テニスラケットのトレンドをご紹介します。今、どういうラケットが求められているのでしょうか?

執筆者:吉川 敦文

2007年秋モデルもひととおり出揃い、テニスショップは最新ラケットで賑わっています。同時に、たくさん並んでいる中から一体どれを選べばいいのか判断に迷うケースが出てきます。今回は「黄金スペック」をキーワードに、テニスラケットのトレンドをご紹介します。今、どういうラケットが求められているのでしょうか?

時代とともに変わるラケットの流行り廃り

ウッド、スチール、カーボンへと素材が移り変わり、時代とともに着実に進化してきたテニスラケット。かつての一時代を振り返ると、そこには必ず流行りのスペックがあります。例えば、1990年代は一般プレーヤーの間では軽量化、フェイスの拡大化、そしてフレームの肉厚化が求められました。

具体的には、250グラムを切る重さで110平方インチのオーバーサイズ、フレーム厚は30ミリにも迫る分厚さが人気。しかし、振りやすいものの相手ボールの勢いに押されてしまう傾向があり、逆に大きかったり分厚かったりすると飛びはいいが操作性が犠牲になるなど、一長一短が問題視されたのも事実です。偏ったスペックのラケットは、市場のメインにはなりにくいのでしょう。

黄金スペック

ピュアドライブ
黄金スペックの火付け役である『ピュア ドライブ』
裏を返せば、現在のラケットはメリットを犠牲にすることなく、デメリットを抑えたバランスのいいスペックとして成熟しており、多くの人が扱いやすいと感じるまでに進化してきています。

その流れを確定的にしたのは、2000年以降、全大陸におけるNo.1セールスを記録、そして今なおレコードを更新し続けているモンスターラケット、バボラ『ピュア ドライブ』。この『ピュア ドライブ』が火付け役と捉えても問題はないでしょう。

ウェイトは平均300グラムで、フェイスサイズが100平方インチ、22~25ミリのフレーム厚、そしてバランスポイントを320ミリに設定。この付近に迫ろうとするモデルが次々と現われ、それらは「黄金スペック」などとも呼ばれて、マーケットの根幹を支えています。

>>次のページは、黄金スペック採用の最新モデル>>
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます