ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

スコアアップの秘密兵器チッパーは邪道か?(2ページ目)

邪道などと悪口を言われたのは、今は昔。次々と新製品が登場し、アプローチ用クラブ、チッパーは、ゴルファーの間に徐々に存在が浸透しています。グリーン周りを簡単にするチッパーについて解説。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

チッパーは、ゴルフルールに抵触するか?

チッパーについて多い誤解が、ルールに抵触する違反クラブだということです。結論から言うと、チッパーは違反クラブではありません。

チッパーは、ルール上はアイアンとして区別されます。ゴルフルールには、アイアンとして成立する条件が記載されていますが、これらを満たしていなければ違反となります。チッパーは、パターのようにストロークするケースが多いので、形状やグリップなどをパター同様にしてしまいアイアンとしての条件を満たしていないとルール違反となります。恐らく、過去に条件を満たしていないチッパーが存在したため、チッパー自体が違反であるかのような誤解を生んだのではないかと推測されます。

ゴルフルールの『ゴルフ規則裁定集』でも、チッパーの使用を前提とした記載があります。下記に引用してみましょう。

[4-1/3] チッパーの規則上の扱い
質問: 「チッパー」にはどの規則が適用となるか。

回答: 「チッパー」はパッティーンググリーンの外からの使用を主な目的としてデザインされたアイアンクラブで、ロフトは通常10度以上である。殆どのプレーヤーは、「チッパー」を使用する場合、「パッティーングストローク」を行なうようにしてストロークをするので、チッパーをパターのようなクラブにデザインする傾向がある。混同を避けるために、チッパーに適用される規則を列記すると、次のようなことが言える。

(1) クラブは、重さの調節を除き、調節できるようにデザインされたものであってはならない(付属規則II,1b)
(2) シャフトはクラブヘッドのヒールに取り付けなければならない(付属規則II,2c)。
(3) グリップの断面は円形でなければならない(付属規則II,3(i))。また、グリップは1つしか許されない(付属規則II,3(v))。
(4) クラブヘッドの形状は、大体において単純なものでなければならず(付属規則II,4a)、また、打面は1面だけでなければならない(付属規則II,4c)。
(5) クラブフェースは、インパクトエリア内の面の硬さや粗さ、材質、マーキングの各仕様基準に適合したものでなければならない(付属規則II,5)。

(『ゴルフ裁定集』2000年追加)

例えば、円形でない断面をもつパターグリップを装着すると、上記(3)の違反となり、ルールに抵触するというわけです。

>>「邪道」というイメージを払拭したPRGR R35について>>
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