ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

レア度高し!歴史を刻むプレミアムクラブ2(5ページ目)

前回に引き続きゴルファーの憧れプレミアムクラブを紹介します。時空を超えて支持されるクラシックパターの中でも最高峰のクラブを集めました。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

ゴルフ史におけるNo.1パター
PING ANSER

PINGは、1959年にトゥとヒールに重量を強調した画期的なコンセプトを持つパター「1-A」を発表して以来、常にゴルフクラブの常識を変えてきたメーカーです。PINGの創始者カーステン・ソルハイムは、1966年にトゥヒールバランスコンセプトをさらに発展させたデザインのパター「ANSER」を製作。名前に迷い、「答えが見つからないんだ」と言ったところ、奥さんに「じゃ、アンサー(答え)にすれば」と言われ、名前が決まったというのは有名なエピソードです。アンサーのスペルは“ANSWER”ですが、刻印がパターに入りきらないため「ANSER」となり現在に至っています。

「ANSER」は現在も購入可能なモデルですが、最初期の1966年から67年の間につくられた初代「ANSER」、通称「SCOTTSDALE ANSER」はまさにマニア垂涎の的。ゴルファーなら誰もがあこがれるヴィンテージパターの最高峰です。

「SCOTTSDALE ANSER」は全部で4000本近く製作されたといわれていますが、長い年月の間に人から人の手に渡り、その間パターに様々な手を加えられることも多く、コンディションの良いものはなかなか残っていません。マニアやプロゴルファーはコンディションの良いものを探していて、それらが売りに出れば、高額であっても瞬く間に売れてしまいます。

程度があまりよくないものであれば、20万円以下で購入可能。使用感が少なく、ヘッドを削ったり、ネックやシャフトを曲げたりしていない本当にコンディションの良いものであれば、40~50万円くらいで取引されても不思議ではありません。

「SCOTTSDALE ANSER」以降、多くのクラブメーカーやパターデザイナーが「ANSER」と同形状のパターを製作しており、一般的にPING(ピン)型というと「ANSER」の形状を指す代名詞的存在となっています。これだけゴルフクラブのテクノロジーが進化する中で、発表40年を経て、未だに第一線で活躍するパターとして評価されていることは大変驚異的です。原初にして既に完成形であった唯一無二のパターと言えるでしょう。

1966年の段階で、このようなパターを産み出したカーステン・ソルハイムの偉大な業績は現在においても風化することなく、ゴルフの歴史に聳え立っています。

>>次は、プレミアムクラブ購入の注意点について>>
ヴィンテージパターの最高峰である「SCOTTSDALE ANSER」。40年間支持されつづけている稀有なモデル(画像をクリックすると拡大します)
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