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更新日:2006年07月31日

『スモール・ベースボール』とは何か?

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2005年ホワイトソックスのワールドシリーズ制覇や、『スモール・ボール』を標榜した日本代表チームのWBC優勝などで、にわかに脚光を浴びる『スモール・ベースボール』について解説する。

文章:コモエスタ 坂本(All About「野球・メジャーリーグ」旧ガイド)

『スモール・ベースボール』とは?


『スモール・ベースボール』は攻撃面では長打力に頼らず、機動力や小技などを駆使する野球のことだ
『スモール・ベースボール』は攻撃面では長打力に頼らず、機動力や小技などを駆使する野球のこと。投手力・守備力の高いチームが採用する戦法で、『スモール・ボール』とも呼ばれる。以下、本稿では『スモール・ボール』表記を用いる。

対義語は『ビッグ・ベースボール(ビッグ・ボール)』。こちらは盗塁や犠打などでアウトカウントを増やすことを賭さずに、塁上にランナーをため、軸となる強打者でランナーを返すという戦法だ。レッドソックスなどが代表的で、高年俸の強打者を確保できるチームに向いている。

『スモール・ボール』の歴史


スモール・ボールは、メジャーリーグでは一般に、投手力や守備力が高い・本拠地球場のホームランが出にくい・強打者が少ないチームが採用する戦法だ。ベースボールの華である高額年俸の強打者を軸としなくても良い点で、ビッグ・ボール派よりもやや廉価でチーム編成ができるというメリットがある。

戦法の特徴としては、盗塁・エンドランなど足を駆使し、相手投手や守備に揺さぶりをかけるとともに少ない安打で得点機会を作り、長打に頼らず小差で勝ちきる。代表的なのは、2005年のホワイトソックスや、伝統的にロサンゼルス・ドジャースなどだ。

『ビッグ・ボール』派の特徴と弱点


過去のアメリカのビッグ・ボール志向は、アメリカ特有の強打者信仰がベースになっている側面が否定できない。しかし近年のビッグ・ボールは、「新思考派」と呼ばれる一群が長打率・出塁率などのデータを重視し、最適化しようとするセイバー・メトリクスを取り入れて進化している。

セイバー・メトリクスはある種金融工学などと同様、ラフな工学的手法を用いるため(手法の進化は否定しないが)、ある手法が広く行き渡ると、平準化されてメリットを享受できなくなる弱点がある。

また、主軸打者は必然的に球界を代表するスターとなるので、雇用コストが高くなると同時にケガなどのリスクも抱え持つ。また、好投手相手に沈黙する・スランプがあるなどの波も存在する。

それでもシーズンを通せば、強打者はおおむねその実力を発揮することが多く、得点力と勝ち星は計算可能である。しかし、打撃優先の方法論は短期決戦に不確実性を生みやすいという欠点もある。

(執筆者:コモエスタ 坂本)

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