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デジカメ使って写真が下手になる理由(3ページ目)

便利なデジカメ。気軽に使えるけど以前より写真が下手になったように感じていたりしませんか?デジカメを気軽に使い続けることの落とし穴を考えてみました。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

たまには不便なカメラを使ってバランスを取ってみる


フィルムカメラ
使ってないフィルムカメラがあるなら、たまには使ってみては?デジカメで便利さに慣れ、片寄った撮影姿勢からバランスを保つのに有効

ものごとはなんでもバランスを取ることが大事です。

気軽に撮影を続けるあまり、どこか自分が撮る写真に締りがないと感じるのであれば、一度デジカメを手放してみてはいかがでしょうか。写真を撮ることをいったん止めるということではなく、あえてフィルムカメラをもう一度使ってみるのです。

それもできるだけ不便なカメラを使ってみるといいと思います。

ここでの不便なカメラとは、オート露出なども搭載されてなく、すべてを自分でやらないと写真が撮れないようなカメラのことです。お勧めするのはピンホールカメラ。

空き箱があれば簡単に作ることもできるピンホールカメラは、カメラの基礎原理を知っていれば誰でも撮影ができます。ただしピンホールカメラはとっても不便です。

シャッターも大よその目測ですし、ファインダーもないのでデジカメと違いかなりの想像力を要します。撮影テクニックだけでなく写真のテーマについて考えるようになります。

さらに現像しないと仕上がりを見ることができないので時間もお金もかかります。それでも、ピンホールカメラで写真を撮るとデジカメで写真を撮るのとは違った楽しさを感じます。

不便でもなぜか楽しいのです

デジカメを使っては感じられないモノを作っているというような感覚があります。

一度ピンホールカメラを使ってからまたデジカメに戻ると、以前よりは腰を据えて撮影するようになります。デジカメで撮影する姿勢が軽薄になっていたものを揺り戻したような感じでしょうか。

ピンホールカメラで原始的な撮影をすることでバランスが保たれた結果、写真撮影も以前より楽しくなるのだと思います。

もし、デジカメで撮っていて自分の写真について壁を感じていたり、デジカメで撮ることがあまり楽しくなくなっているようでしたら、一度アナログに戻ってみることをお勧めします。

意識的にデジタルとアナログを使い、バランスよいフォトライフを送りたいものですね。

ピンホールカメラについては、『ピンホールカメラの世界に入門!』で紹介しています。


写真・テキスト 瀬川陣市
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