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築地魚河岸三代目/大沢たかおインタビュー(2ページ目)

6月7日公開『築地魚河岸三代目』主演の大沢たかおさんに直撃インタビュー。お誕生日直後のため、不惑の過ごし方や製作・監督業についてなども爽やかな笑顔で語ってくださいました。【写真掲載】

執筆者:南 樹里

『築地魚河岸三代目』大沢たかお直撃インタビュー【前編】

『築地魚河岸三代目』大沢たかおインタビュー
大沢たかお

月刊誌「東京カレンダー」(アクセス・パブリッシング刊)にて食コラムを連載中。この連載は『築地魚河岸三代目』が縁で始まったそうです。

――本作のご出演を決めた理由のなかに親孝行の意味合いはありますか?

大沢たかお:もちろん! 最近、親孝行をすごく考えます。
 それに映画は文化ですから、大人がちゃんとのっかってこない状態では、映画がダメになってしまう気がして。30代、40代、50代、60代、70代……って、人々も楽しめる作品を作らなければいけないと思うんです。例えば『男はつらいよ』シリーズもそうだけど、伊丹(十三)監督の映画って、大人が観ても子供が観ても面白い! 幅広い世代が楽しめる映画。『築地魚河岸三代目』がそういう作品になれれば、と願っています。

――演じられた旬太郎の魅力は、やはり熱いところでしょうか。

大沢たかお:どうでしょうか。旬太郎が熱いと言うより、むしろ傾向として、皆が冷たすぎる気がします。マンションなど集合住宅のエレベーターで一緒になっても挨拶ひとつしない。それは普通? 僕は東京で生まれ育ち、子供の頃はご近所の人に挨拶をしないと叱られました。今ってそういうことが少なくなった。だから冷たい世の中になったな、ずいぶん変わったなと思うわけです。希薄になりつつある人間関係を怖いな~って。もちろん全てがそうだとは言いませんよ。

『築地魚河岸三代目』大沢たかおインタビュー
©2008「築地魚河岸三代目」製作委員会

--希薄な人間関係に対する警鐘として映画化する意義があると?

大沢たかお:僕のイメージの中で現代人って無臭なんです。ニオイがあっていいんですよ、それが生きている証だから。魚河岸には、ちゃんとニオイがある。そういうところが映画にする意味だと解釈しました。
 撮影前に魚河岸を歩いてみて感じたことがあって、それが「核」。魚河岸では人も場所も熱かった! それを「古き良き」にしちゃいけないな、と思った。僕は人間関係って挨拶から始まると思っていて、自分の方から声(=挨拶)をやたらとかけるんです(笑)。挨拶をなおざりにする世の中だからこそ、いま映画化する意義があったと思う。

--それでは、旬太郎に託した思いや演じる上で心がけたことを伺えますか?

大沢たかお:誰しも心の中にある正直な心。理不尽なことは理不尽だと言う、とか。本音で人にぶつかったり、人のために一肌脱ぐみたいな部分を人間って絶対に持っているはず。ただ、現実社会において、全部本音で語っていたら大変なことになります。でも、そういう人の心とかピュアな何かを赤木旬太郎に体現させたかった。

--隅田川に放り投げられたり、ビショビショになったり、過酷ですね。

大沢たかお:映画を観るなら勢いがあったり、楽しいほうがいいでしょう? 隅田川っていってもすぐ海。放り投げられる場面は入念にリハーサルをしたので、実際に落ちたのは1回だけ。水も温かったので大丈夫です(笑)。

『築地魚河岸三代目』大沢たかおインタビュー【後編】

Interview with TAKAO OOSAWA on [Tsukiji Uogashi 3daime]

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