その改革っぷりに他大学も目標とする立命館大学
立命館大学ほど、この十数年で評価があがった大学も珍しい。その評価の上がった原因は改革を断行する実行力にある
- 1994年 びわこ・くさつキャンパス(BKC)開設、理工学部を衣笠キャンパスから移転
- 1998年 経済学部、経営学部、衣笠キャンパスよりBKCに移転。文理総合インスティテュート開設
- 2000年 立命館アジア太平洋大学(APU)開学、国際インスティテュート開設
- 2004年 情報理工学部開設
- 2007年 映像学部開設
- 2008年 びわこ・くさつキャンパス サイエンスコア竣工、生命科学部開設、薬学部開設
- 2010年 スポーツ健康科学部開設予定
立命館大学の改革とは、このような立て続けの大学キャンパス、新学部開設だけではない。いち早く授業のアンケート制を導入し、その成果を厳しく授業内容に反映させているという。出身大学に関わらず、全国から優秀な人材を教員として招聘している。
そのような改革を断行した裏方に、小畑力人氏(現在、和歌山大学理事)の存在があったことは有名だろう。小畑氏は、京都の大学受験予備校関西文理学園から一転、立命館大学に1987年に転職。4万名しかいなかった受験者数を10万名にするなどの改革を行っていった。
具体的には、大手私立大学として初めてセンター利用入試を導入、AO入試特別枠入試も開設。この特別枠入試は「一芸入試」とも呼ばれ、有名な芸能人やアーティストを入学させて、大学の認知度をあげた。ほか、さまざまな種類の入試形態を導入。付属高校の併設も含め、このようなことが相乗効果となって立命館大学への受験希望者を増やしていった。
改革をもって今日のような立命館大学の新しいイメージが作られたことは、他大学も目標とするモデルとなっている。